ライター : とも

子育てフードライター

ぶどうが原料の酢「バルサミコ酢」

一般的にはぶどうを原料とした酢を熟成させたものをバルサミコ酢といい、日本でも多く流通しています。ですが、イタリアではバルサミコ酢の定義が原産地名称保護制度(D.O.P.)で定められています。

ぶどうの生産地はモデナかレッジョエミリア産、さらに着色料・香料・カラメルなどを使わないものだけがバルサミコ酢と呼ばれています。ほかにも、加熱時間や熟成期間なども細かく定められていて、D.O.P.認定のバルサミコ酢は非常に高価なことでも知られています。

バルサミコ酢の味・風味、使い方

味・風味

バルサミコ酢は黒色に近い深い色合いをしていて、芳醇な香りとまろやかな甘みや酸味濃厚な風味が特徴です。フルーティーな味わいで、サラダからメイン料理までろいろな料理に使うことができます。

どんな料理に使う?基本の使い方

バルサミコ酢は料理のアクセントに使われることが多いです。サラダやドレッシングの味付けに使うほか、肉・魚料理のソースに加えて濃厚な風味を活かすような使い方も。

もともとぶどうが原料なのでフルーツとの相性も抜群です。そのままりんごやいちごなどのフルーツにかけるほか、砂糖やはちみつと合わせてアイスクリームにかけても絶品!さまざまな使い方ができるのが魅力でしょう。

【まとめ】バルサミコ酢の概要・特徴

  1. ぶどうを原料とした酢を熟成させたもの
  2. 芳醇な香りとまろやかな甘みや酸味濃厚な風味が特徴
  3. 料理のアクセントに使われることが多い
    ・サラダやドレッシングの味付け
    ・肉・魚料理のソースに加える
  4. フルーツやスイーツと組み合わせることもできる
    ・フルーツにかけて楽しむ
    ・砂糖やはちみつと合わせてアイスクリームにかける

バルサミコ酢の歴史

バルサミコ酢は、古代ローマ帝国の時代に誕生したとされています。古代ローマ人は、モストと呼ばれる調理したぶどう果汁を調味料や薬などに使っていました。11世紀には神聖ローマ帝国の皇帝が「高貴な酢」として所望したという記録も残っています。

19世紀初頭には、イタリア中北部のモデナで造られるバルサミコ酢がヨーロッパ各国のリーダーへ贈られたことから「公爵の酢」とも呼ばれるようになりました。

イタリアで伝統的に使われていた酢が広く知られるようになったのは1970年代頃。フレンチやイタリアンで多く用いられるようになり、現在では、イタリア以外でもバルサミコ酢が造られています。

バルサミコ酢の意味は?英語でどのように書く?

バルサミコ酢は、イタリア語で「Balsamico」と記します。正式名称は「Aceto Balsamico (アチェト/アチェート バルサミコ)」。語源は香油や香膏(こうこう)を意味する「Balsamo(バルサモ)」とされています。

伝統的な製法で造られたものは「Aceto Balsamic Tradizionale(アチェト/アチェート バルサミク トラディツィオナーレ)」と記します。

英語表記は「Balsamic vinegar(バルサミック ビネガー)」。Balsamicは、香りが良い、かぐわしいを意味するaromaticにニュアンスが近い言葉です。

ワインビネガーとの違いは?

バルサミコ酢と似ているワインビネガー。どちらもぶどうを原料とする酢ですが、どのような違いがあるのでしょうか?ここでは、製法や熟成期間などを比較しながら解説します。
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