ライター : とも

子育てフードライター

奈良時代から続く日本のうどん文化

中国で誕生した麺が日本に伝来したのは奈良時代のこと。当時は太い縄状の生地をのばしてゆでていたとされています。平安時代には、長寿を祈願して宮中でふるまわれたという説も。

時代を経るにつれて麺は細長く変化し、江戸時代には屋台のうどん屋が流行しました。うどんは歌舞伎や落語にたびたび登場し、庶民の間で親しまれていたことがわかります。

食べ方いろいろ♪ 代表的なうどんの種類

かけうどん

「かけうどん」は具を何ものせず、薬味を散らすだけのうどんのこと。「すうどん」とも呼ばれます。だしはいりこやかつおなどさまざまです。

ゆでたうどんを冷水でしめて、再度お湯にくぐらせてからだしをかけるのが特徴。夏は冷やしただしをかける食べ方も人気です。

釜揚げうどん

うどんをゆで汁と一緒に器に盛り付けるのが、「釜揚げうどん」です。別添えのつけ汁にうどんをつけて食べるのが一般的。水でしめないため、うどんのやわらかさが際立つのが特徴です。

ゆで汁を入れずにうどんだけを器によそい、生卵を入れると「釜玉うどん」に。熱いうどんに卵が絡んでまろやかな味わいに仕上がります。

ぶっかけうどん

「ぶっかけうどん」は、ゆでたうどんを冷水でしめ、だしを直接かけるのが特徴です。トッピングの刻みねぎや大根おろしを混ぜる食べ方が人気。うどんのコシを感じられますよ。

しめたうどんに生じょうゆをかける「生じょうゆうどん」は、うどん県として知られる香川の定番スタイル。うどんとだしのシンプルな味わいを堪能できます。

きつねうどん・たぬきうどん

「きつねうどん」は、関東・関西どちらでも甘辛く煮た油揚げをのせたうどんを指します。関東では、天かすをのせるうどんを「たぬきうどん」と呼ぶのが一般的。

一方、関西では油揚げをのせたそばを「たぬき」と呼び、天かすをのせるうどんは「天かすうどん」と使い分けています。

さらに、京都ではあんかけにしたきつねうどんを「たぬき」と呼びます。
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