ライター : いとう まさと

フードライター / 食文化ライター

台湾カステラとは?味・食感の特徴

台湾カステラとは背が高い見た目と、ふわふわとした軽い食感が特徴的な台湾発祥のスイーツ。

店舗によって味わい・食感は若干異なりますが、“ふわふわ&ぷるぷる&しっとり”とした食感で、ほんのりとした甘さを感じられることが多いですよ。

普通のカステラとの違い

普通のカステラとの大きな違いは、生地にメレンゲを加える点。メレンゲを加えることで、独特のふわふわ・しっとりとした軽い食感に仕上がります。

また、台湾カステラは薄力粉を使いますが、普通のカステラは強力粉を使うことが多いです。強力粉はグルテンの含有量が多いため、普通のカステラは台湾カステラに比べてもっちりずっしりとした食感に仕上がります。

台湾カステラの発祥と歴史

台湾カステラとは、台湾北部にある淡水(ダンシュイ)という町の名物。現地では「現烤蛋糕(シエンカオダンガオ)=焼きたてのケーキ」「古早味蛋糕(グーザオウェイダンガオ)=昔ながらのケーキ」と呼ばれ親しまれています。

日本が台湾を統治していた時代に、日本から持ち込まれたカステラを台湾人好みの味わいに改良したのが誕生のきっかけだといわれています。

ブームのきっかけ

もともとはお供え物として使われる地味な存在でしたが、2000年代に入るとおいしい台湾カステラを販売するお店が台湾国内に登場。

2015~2016年あたりには、韓国人のインフルエンサーが現地の台湾カステラのことを紹介したことで、韓国で一大ブームが起こります。(しかし、2016年11月の鳥インフルエンザの影響で卵の価格が高騰し、ブームは下火に)

その後2017年に日本国内初の台湾カステラ専門店がオープン。映画『パラサイト』の影響もあって台湾カステラが話題になり、日本国内に広まっていきました。

台湾カステラの食べ方

常温でそのまま食べればふわふわの食感が楽しめ、レンジで数十秒温めるとふわふわ&ふかふかの食感に。一方、冷蔵庫で冷やすとしっとり感が高まります。

スライスしたものをトースターで1~2分焼き、カリッとした食感を楽しむのもおすすめ。そのほか、ジャムやクリームをかけたり、フルーツをトッピングしたりするのもおいしいですよ。

台湾カステラの基本レシピ

Photo by macaroni

卵・薄力粉・サラダ油・砂糖・牛乳と、5つの材料で作れる台湾カステラのレシピ。メレンゲは泡立てすぎないようにすると、きれいに仕上がりやすいです。焼き色を濃くしたいなら上白糖を、薄くしたいならグラニュー糖を使うといいですよ。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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