5. 丼ごはんに炒り卵と鶏そぼろを盛り付ける

Photo by 宮本信義

お好みの量のごはんを盛り、炒り卵、鶏そぼろを半分ずつ盛り付けます。スプーンを使うと小回りが利いて美しく盛り付けられます

「丼の端まできっちり敷き詰めるのがきれいに仕上げるポイントです」

6. 紅しょうが、三つ葉を添える

Photo by 宮本信義

炒り卵と鶏そぼろの中央に紅しょうが、中央の線に沿って三つ葉を並べます。

「紅しょうがも三つ葉もお好みで。真ん中に赤い色、グリーンを添えると、華やかになりますよ」

口の中で混ざり合う、炒り卵の甘さと鶏そぼろの旨味

Photo by 宮本信義

パラパラの炒り卵と鶏そぼろ。それぞれを食べてもおいしいけど、野永さんおすすめの「味変」を体験すべく、炒り卵、鶏そぼろ、ごはんを一緒に頬張ると、それぞれの旨味が口内で混ざり合い、さらにおいしさが増します。

「フライパンで混ぜるだけだから、簡単でしょう!今回ご紹介したポイントを抑えて、ぜひ何度も作って、定番料理にしてほしいです。

これはシンプルな基本のレシピ。お好みでしょうがを加えてもいいし、僕だったら七味や山椒入れてアレンジするかな。

あと、炒り卵と鶏そぼろの2色おにぎりにすれば行楽にピッタリ。鶏そぼろはお豆腐にかけてもいいし、チャーハンに入れてもいい。たくさん作って常備して、いろいろな料理に生かしてほしいです」

匠が試作を重ねて完成させた絶妙な塩梅の味つけは、シンプルな調味料使いとは思えないほど、思わず笑顔になるできあがり。鶏ひき肉や卵液をぐるぐる混ぜるのはちょっと腕が疲れますが、お子さんやパートナーと交代で分担して、同時進行でサラダや汁物を作れば、20分で夕飯が完成します。年度はじめの気忙しい時期にぴったりです。

教えてくれた人

Photo by 宮本信義

日本橋ゆかり/野永喜三夫さん 宮内庁への出入りを許された老舗日本料理店の3代目。「露庵 菊乃井」での修行を経て、「日本橋ゆかり」で確かな技術と独特の感性を生かした日本食を提供している。2002年「料理の鉄人JAPAN CUP 2002」で総合優勝。米国のメディアで日本を代表する料理人として選出されるなど、世界からも注目されている
取材協力
取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

関連レシピはこちら▼

編集部のおすすめ