4. サーモンを焼く

Photo by 宮本信義

サラダ油大さじ1/2杯をひいて中火で熱したフライパンに3を並べ、両面を3分ほど色づかない程度に焼きます。焼き上がったら、一度別の皿に取り出します。

「フリカッセの名前のとおり“白い色”を保つために、具材に焼き色をつけないように調理するのがポイントです。サーモンはあとで煮込むので、この時点では中まで火を通さなくて大丈夫ですよ」

5. 玉ねぎを炒め、白ワインで煮詰める

Photo by 宮本信義

フライパンの余分な脂をキッチンペーパーで拭き、サラダ油大さじ1/2杯を入れます。玉ねぎを加えて中火でしんなりするまで炒めたら、白ワインを加えて火を強めて煮詰めます。

6. 煮込む

Photo by 宮本信義

煮汁が半量になるまで煮詰めたら、水、生クリームを加えます。

「生クリームは味の決め手となるので、動物性を使いましょう。脂肪分45%以上がおすすめですが、なければ35%で大丈夫です」

Photo by 宮本信義

キャベツ、タイムを加え、その上にサーモンをのせてふたをします。煮立ったら、弱火にして5~6分ほど煮ます。

「キャベツはしっかり火を通したいので先に加えます。サーモンはほとんど火が通ってるので、一番上にのせてください」

5. 塩、こしょうで味を調える

Photo by 宮本信義

キャベツがやわらかくなったら全体を混ぜ、塩、こしょうで味を調えて完成です。

サーモンとキャベツで春を先取り!

Photo by 宮本信義

バターを入れたようなコク深さに感動!白ワインの酸味がほんのり残った濃厚なクリームソースが、サーモンによく絡みます。シチューとはまた少し異なる味わいで、パンにもごはんにも合うおいしさです。

「サーモンの代わりに、牡蠣やえびを入れてもおいしく仕上がります。合わせる野菜はお好みでOKですが、キャベツのように火の通りが早い食材を使うと、短時間でパパッと作れるのでおすすめです。こんなに簡単にできるのに、彩りがよくごちそう感がありますよね」と小林さん。たしかにサーモンのピンクとキャベツの黄緑色、そしてクリームの白が春らしい色合いで、気分が高まりますね。

今週、毎日お届けした連載も今回が最終回です。紹介した5つのレシピは、どれも驚くほど簡単にできるものばかり。まだまだ続く寒い日にはおいしく体を温めて、健やかに春を待ちましょう!

教えてくれた人

Photo by 宮本信義

料理研究家/小林まさみさん 調理師学校を卒業後、フードコーディネーターや料理家のアシスタントを経て独立。アシスタントでもある義父の小林まさるとともに、雑誌やテレビ、イベントなど多方面で活躍中。近著に『小林まさみ傑作選』(角川SSCムック)など
取材・文/鎌上織愛
撮影/宮本信義


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