ライター : macaroni 編集部

肉マイスター直伝。バレンタインディナーレシピ

Photo by 宮本信義

なかなか気軽に外出できないご時世だからこそ、バレンタインはおうちでスペシャルディナーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

レシピを教えてくださるのは、肉好きの聖地とも呼ばれる銀座の名店「マルディグラ」の和知 徹シェフです。料理名は「チョコレート赤ワインソースのハンバーグプレート」。

老若男女に愛されるふんわり食感の「ハンバーグ」に、コク深い「チョコレート赤ワインソース」をたっぷり絡め、野菜の旨味がしみ込んだ「具だくさん野菜のケチャップライス」を添えたスペシャルプレートです。大切なあの人もきっと大満足してくれますよ。

Photo by 宮本信義

「マルディグラ」オーナーシェフ/和知 徹さん 1967年生まれ、兵庫県淡路島出身。高校卒業後辻調理師専門学校に入学。翌年フランス校で半年学んだのち、ブルゴーニュの一ツ星レストランで半年間研修。87年「レストランひらまつ」入社。01年に銀座に「マルディグラ」をオープンし、肉好きの聖地として知られる。レシピ本の出版ほか、メディアにも多数登場
「本格的というと、作るのがむずかしそう……と躊躇しがちですが、少し手間をかければおうちでもちゃんと作れます。家庭で作ると固くなりがちなハンバーグは、ちょっとしたテクニックでふっくらジューシーな仕上がりになりますよ。一度覚えてしまえば、得意料理のひとつになるはず。

また、今回はワンプレートで楽しんでいただけるように、付け合わせのレシピもご紹介します」

メイン:ハンバーグ

材料(2人分)

Photo by 宮本信義

調理時間:約30分(※寝かせる時間は除く)

・食パン(耳を切り落として4等分に切る)……60g
・牛乳……100cc
・合い挽き肉……400g
・玉ねぎ(みじん切り)……1個分(100~200g)
・卵……1個(M玉)
・にんにく(みじん切り)……2片
・塩……約5g(肉の1.2%)
・こしょう……適量
「4枚切りのパンの耳を切り落とすと、1枚がちょうど60gくらいになります。パンの耳が好きな方は耳を入れてもよいですが、白い部分のみのほうがふんわり食感になりますよ

玉ねぎのみじん切りが苦手という方は、以下の記事で和知シェフが紹介している「簡単で上手にできる、玉ねぎのみじん切り方法」をチェックしてみてください。

作り方

1. 食パンを牛乳に浸す

Photo by 宮本信義

食パンを牛乳に浸します。

ふわふわに仕上げる秘訣は、パンと牛乳の量です。牛乳の量を増やせばさらにやわらかくなりますが、裏返すのが大変になるので、この分量が家庭でできる限界だと思います」

2. パティを作り、成形する

Photo by 宮本信義

氷を入れたボウルに空のボウルを重ね、合い挽き肉、玉ねぎ、卵、にんにく、塩、こしょう、1を入れて混ぜ合わせます。パティを2等分し、オリーブオイル(分量外)を手に塗って成形します。

「食パンを先に潰しながら全体を混ぜていくとなじみやすいですよ。このパティは生地がかなりやわらかいので、まとまるまでしっかり練りましょう。合い挽き肉の油が白くなるまで練るのが目安です」

Photo by 宮本信義

「ちなみにオリーブオイルを手に塗るとで成形しやすくなりますし、パティの表面に艶ができて焼き上がりがきれいになります。空気が抜けないくらい生地がやわらかいので、丸くまとめるだけで大丈夫。最後に真ん中を少しへこませましょう。

この分量だとかなり大きいハンバーグになりますが、見た目がダイナミックでサプライズ感があります。もちろん調整してもOKです」

3. フライパンで焼く

Photo by 宮本信義

中火で熱したフライパンに、大さじ1杯のオリーブオイル(分量外)を引き、2を並べたらフタをし、弱火で5分焼きます。焼き色がついたら裏返し、フタをしてさらに10分焼きます。

「IHを使用している方や香ばしさつけたい方は、焼き始めは中火よりも少し強めを意識するとよいでしょう。パティを入れたら弱火にしてくださいね。

裏返すときに崩れないコツは、フライ返しの反対側を菜箸でサポートしてあげること。あとは、思いっきり持ち上げると崩れてしまうので、やさしく持ち上げてくださいね」

4. フタをしたまま寝かせる

Photo by 宮本信義

焼きあがったら、中までしっかりと火を通すため、フタをしたまま15分寝かせます。

焼き上がりの目安は、金串をハンバーグにさして自分の肌に当てたときに50度くらいの温度であればOK。お風呂の温度は、大体42~45度くらいですよね。それよりも少し熱い温度が目安です。竹串だと肉の内部温度を確認できないので、金串を1本そろえておくといいでしょう。

そのほかにも、肉汁が透明であること、焼いた時間だけ寝かすということを守れば、生焼けの心配はほぼありません

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