ライター : 笹田 実希

管理栄養士

行政栄養士として、学校や病院などの給食施設で働く栄養士と連携し地域住民の栄養改善業務を行う。現在はライターとして身近で役立つ健康・栄養情報を発信している。

入浴のタイミングは食前と食後どちらが良い?

入浴によって得られるメリットは、食前と食後で違います。食前の入浴は食欲を抑えることが期待できるといったメリットがあり、ダイエッターにはうれしいポイントに。食後や睡眠の1~2時間前の入浴では、身体をリラックスした状態にする副交感神経が優位にはたらくため、質の良い睡眠がとりやすくなるといったメリットがありますよ。それぞれの良さをふまえて、適切なタイミングで入浴しましょう!(※1,2)

ダイエット目的なら食前

入浴で体が温まることで胃腸の血管が収縮し、消化活動が低下して食欲が落ちます。したがって、ダイエット中は食前に入浴することで、食欲を抑えることができますよ。

しかし、食前の過度の長湯は胃腸の運動を停止させてしてしまいます。食前に入浴する場合は短時間がおすすめです。入浴後に冷たい飲み物を飲むことで胃腸に刺激が加わり、胃腸のはたらきが良くなりますよ。(※1,3)

質の良い睡眠を取りたいなら食後

寝る前に41℃以下のお湯につかることで、身体を休めるときにはたらく副交感神経が優位になり、質の良い睡眠を取ることができますよ。

しかし、食後すぐに入浴した場合、血液が体の表面に集まることで胃腸のはたらきが悪くなってしまうおそれがあります。食後は30分~1時間以上身体を休ませてから、少しぬるめのお風呂入るのがポイントです。(※2,3,4)

入浴すると血圧は上がる?下がる?

入浴するとき、熱いお湯や冷たい水などの刺激により血圧が上がります。しかし、しばらく浴槽につかっていると、血管が広がることによって血圧は下降。そして浴槽からあがるときには、身体が冷やされて再び血圧が上がります。

このことから、血圧の変動は入浴によって激しくなることが分かりますね。血圧が高めの方は、入浴前に浴室を温めておいたり、浴槽温度を適温にしたりして、無理のない入浴を心がけることが大切。そのほか、体調の優れない方は入浴をやめるのもひとつの手です。(※5,6)

入浴時に気をつけること

水分をしっかりと摂る

入浴前には、コップ1杯程度の水分補給をしましょう。特に長湯をする場合は大量に汗をかきます。入浴によって失われる体の水分量は約800mlとのデータも。

脱水にならないためには入浴前だけでなく、入浴中や入浴後もしっかり水分を摂るのがおすすめです。のぼせにくくなったり、発汗を促すことで新陳代謝が良くなったりもします。ただし、アルコールは利尿作用があるため水分補給の方法としてはおすすめできません。水や経口補水液などを活用すると良いですよ。(※5,7)

適温の湯船に浸かる

急激な温度の変化は血圧の上昇を引き起こすため、身体に負担がかかります。そのため、浴槽の温度は冷たすぎず、熱すぎない38~40℃がおすすめです。適温のお湯につかることで、副交感神経がしっかりとはたらき、身体がリラックスした状態になりますよ。

さらに、血圧が高めの方は浴槽の温度だけでなく、脱衣所や浴室の温度にも気を付けておくことが大切です。入浴前に浴室温度を18~20℃程度に調節しておくと、浴槽との温度差が小さくなるため、身体にやさしい入浴ができますよ。(※5,6)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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