ライター : 塚本 晴香

管理栄養士

納豆のたんぱく質含有量

重量たんぱく質量
納豆1パック/50g8.3g
100g16.5g
(※1,2)

ほかの大豆製品と比べると

重量たんぱく質量
納豆100g16.5g
木綿豆腐100g7.0g
厚揚げ100g10.7g
がんもどき100g15.3g
(※3,4,5)
納豆に含まれるたんぱく質が多いのか、ほかの大豆製品と100gあたりで比較してみましょう。

すべて大豆から作られている食材ですが、製法が違えばたんぱく質の含有量も異なります。このなかで一番たんぱく質が多いのは納豆です。木綿豆腐と比べると、約10gもの差がありますよ。納豆は大豆製品のなかでも、たんぱく質含有量がトップクラスであることがよくわかりますね。

納豆の栄養と効果効能

栄養と効果効能

  1. 筋肉を作る「たんぱく質」
  2. 腸内環境を整える「食物繊維」
  3. たんぱく質の代謝を助ける「ビタミンB6」
  4. 血液を固める「ビタミンK」
  5. 骨や歯をつくる「カルシウム」
  6. 更年期の悩みに「イソフラボン」

筋肉を作る「たんぱく質」

納豆100gあたりには、16.5gのたんぱく質が含まれています。

たんぱく質は、筋肉や臓器など身体を構成する大切な栄養素のひとつです。不足すると、免疫力や筋力が低下するおそれが。また、納豆の原料である大豆は必須アミノ酸のバランスがいいことで知られています。そのため、納豆をはじめとした大豆製品には良質なたんぱく質が含まれていますよ。(※1,6)

腸内環境を整える「食物繊維」

納豆100gあたりには、水溶性食物繊維が2.3g、不溶性食物繊維が4.4g含まれています。

食物繊維は、身体に吸収されずエネルギー源にもなりますが、私たちの身体にとって重要な役割を担っています。納豆は、水に溶ける水溶性・溶けない不溶性、両方の食物繊維を含んでいます。

特に多いのが不溶性食物繊維。不溶性食物繊維は、便のカサを増やし排便を促す作用が。また、どちらの食物繊維も腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やすため腸内環境を整えるはたらきがあります。(※1,7)

たんぱく質の代謝を助ける「ビタミンB6」

納豆100gあたりには、ビタミンB6が0.24mg含まれています。

ビタミンB6の主なはたらきは、たんぱく質の代謝を助けること。そのため、たんぱく質の摂取量が多い人ほど、ビタミンB6の必要量も増えます。特に妊娠中はたんぱく質の代謝が高まるため、ビタミンB6が不足しがちに。ビタミンB6を積極的に摂取することで、つわりが軽くなるという研究もあります。

ほかにも、さまざまな代謝をサポートしており、免疫機能を維持したり、ヘモグロビンを合成したりしています。(※1,8)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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