ライター : 相羽 舞

管理栄養士

胡椒とは?

胡椒は香辛料の一種で、インドの南西部が原産地です。日本で胡椒が普及したのは、第二次世界大戦の終わったころ。食生活が西洋化したことで、食卓に欠かせないものとなっています。

さまざまな料理に活用できる胡椒は「スパイスの王様」の異名を持つほど。何気なく使うことが多い胡椒ですが、身体によい作用も期待できますよ。(※1)

胡椒にも種類がある!特徴も紹介

胡椒の種類と特徴

  1. 黒胡椒(ブラックペッパー)
  2. 白胡椒(ホワイトペッパー)
  3. 赤胡椒(ピンクペッパー)
  4. 青胡椒(グリーンペッパー)

黒胡椒(ブラックペッパー)

完熟する前の胡椒の実を収穫し、天日干しにして作られるのが黒胡椒。白胡椒と比べると刺激的な辛味があり、肉料理や青魚の料理と相性抜群です。

黒胡椒は粉末状・粗びき状・粒状と異なる形状のものが販売されています。料理に合わせて使い分けるのがおすすめです。料理の仕上げにかける場合は粉末状、煮込み料理に使うときは粒状のものが向いています。

白胡椒(ホワイトペッパー)

白胡椒は黒胡椒と違って、熟した胡椒の実を使って作られるスパイスです。実を長時間水に浸して発酵させ、外側の黒い皮を剥くことで色が白くなります。

黒胡椒より辛味が穏やかなので、鶏むね肉や白身魚のように淡白な食材を使う料理にぴったりです。また、グラタンやクリームシチューなど、白く仕上げたいおかずに適しています。

赤胡椒(ピンクペッパー)

食卓ではあまり見かけることのない赤胡椒は、赤く熟した胡椒の実や、コショウボクという植物の果実を乾燥させたものです。なお、ピンクペッパーと呼ぶ場合は、コショウボクの実を乾燥させたもののことを指すのが一般的です。

また、ナナカマドの実から作るスパイスもピンクペッパーと呼ばれています。

青胡椒(グリーンペッパー)

黒胡椒と同様に、青胡椒の原材料は熟していない胡椒の実です。未熟な緑色の胡椒の実を下ゆでしてから塩漬けにしたり、フリーズドライにしたりして作られます。粒状で販売されていることが多く、料理のアクセントや彩りに活用できますよ。

赤胡椒とともに料理の回りに散らすと、おしゃれなひと皿に仕上がります。また、フレッシュでさわやかな香りも魅力的です。
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