ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

イギリスの伝統菓子「ファッジ」とは?

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ファッジは、イギリス生まれのお菓子で、キャンディの一種。砂糖・牛乳(練乳)・バターを煮溶かし、冷やし固めて作ります。見た目はキャラメルのようですが、食感はまったく違うものです。

キャラメルは、生クリーム・砂糖・水あめ・バターで作られます。ふたつとも材料がよく似ていますが、ファッジのほうが砂糖の結晶量が多く、ほろりと崩れてやわらか。しっとりしているものの粘着力はないため、舌の上でとろけて歯にくっつきません。

またファッジはそのまま食べられるほか、トリュフチョコレートのセンターに入れたりクッキーやマフィンなど焼き菓子に混ぜたり、材料としても使われます。

ファッジの食べ方は?

「世界一甘いスイーツ」とも謳われるファッジ。濃厚でしっかりと甘味があるため、ファッジのみを食べると、甘すぎると感じるかもしれません。そのため、イギリスのように紅茶に添えるほか、苦味のあるコーヒーと一緒に食べることをおすすめしますよ。

濃厚な風味がくせになる。基本のファッジレシピ

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調理時間 20
*冷蔵庫で冷やし固める時間は除く
材料4つで作る、基本のファッジレシピです。砂糖の量が多く焦げやすいため、かき混ぜながら加熱しましょう。キャラメルと違って長時間煮詰めなくてもよく、意外と簡単に作れますよ。濃厚でとろ~りとろけ、あとを引くおいしさです。

材料(ひと口サイズ15個分)

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コツ・ポイント

  1. とても焦げやすいため、常に混ぜながら煮詰めてください。
  2. 煮詰め具合によって、色付きややわらかさが変わります。煮詰める時間を長くするほど、硬めの仕上がりになりますよ。

下準備

・バットや型にクッキングシートを敷いておく

作り方

1.材料を鍋に入れて煮詰める

鍋に入ったファッジの材料を、ゴムベラでかき混ぜる様子

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すべての材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にします。木べらや耐熱製のゴムベラでかき混ぜながら、焦げ付かないように煮詰めます。
ファッジの生地をゴムベラでかき混ぜている鍋

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8分ほど煮詰め、うっすらと茶色くなり、とろみが付いて鍋底が見えるようになったら火から下ろします。

2.型に流して冷やし固める

透明な容器に流し入れた、ファッジの生地

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バットや型に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて1時間ほど冷やします。

3.包丁でカットする

まな板の上にカットして並べたファッジ

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固まったら、包丁でカットしてできあがりです。

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