甘酒の美容効果とは？管理栄養士がおすすめの飲み方を解説 (2ページ目)

甘酒は午前中に飲むのがおすすめです。なぜなら、甘酒に含まれるブドウ糖は、これから活動するためのエネルギー源となり、代謝を上げるのに役立つからです。

身体にすばやくエネルギーを補給できるブドウ糖ですが、空腹時の朝一番に飲むと急激な血糖値の上昇をもたらします。血液中のブドウ糖濃度が上がると、インスリンのはたらきによって脂肪細胞にため込まれて肥満の原因に。そのため、朝食後に飲むのが良いでしょう。（※1,10,11）

注意点

ほんのりとした甘みが特徴の甘酒ですが、基本的に甘酒に砂糖は含まれていません。甘みをもたらしているのは、麹菌の発酵により、米のでんぷんが糖化してできるブドウ糖です。ブドウ糖は糖類なので、摂りすぎは肥満の原因に。甘酒を飲む際は量やタイミングに気を付けましょう。

ただし、市販されている甘酒の商品によっては砂糖が入っている場合もあるので、栄養成分表示を確認することも大切ですよ。（※1,11）

甘酒の効果を高める飲み方

60度以下に温める

甘酒を飲むときは、人肌程度に温めて飲むのがおすすめです。

甘酒を作る際、米をブドウ糖やオリゴ糖に変化させるために麹菌のはたらきが活発になる60℃前後に保ちます。高温にしすぎると甘酒中の酵素が失活してしまい、良いはたらきを十分に期待できません。（※10,12）

1日1～2杯（200g）までにする

甘酒は、1日1～2杯（約200g）までを目安に飲みましょう。甘酒にはさまざななビタミン・ミネラル類が含まれており栄養価が高いです。しかし、多く摂ればよいというわけではありません。

たとえば、甘酒に含まれる水溶性のビタミンB2は、必要以上に摂っても体外に排出されてしまいます。また、甘酒には糖質量も多く、コップ1杯（約200g）あたり35.8gの糖質量が。そのため摂りすぎは避けて、適量をこまめに摂るのがおすすめです。（※6,7,9）