ライター : macaroni 編集部

監修者 : 島本美由紀

料理研究家・ラク家事アドバイザー

食品ロスの実態とは?

最近メディアでも頻繁に登場する「フードロス」という言葉の意味をご存じですか?フードロスとは、本来食べられるはずなのに捨てられてしまう食品のこと。

国連サミットで採択された2030年までに達成する目標=SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))では、未来へ向けて社会全体で取り組むべき課題が掲げられました。食品ロスの削減はゴミを減らし、限りある資源を大事に守っていくとても重要なアクションです。

「日本で食品ロスとして廃棄されている食品は年間600万トン。このうち半分は家庭から出ているんですよ」と島本さん。

そんな「もったいない」を少しでも減らすべく、料理研究家の島本さんに食品ロスを減らす工夫満載のレシピを教わります。1回目は、ピーマンの種やヘタも丸ごと食べられるレシピをご紹介。調理法にポイントがありますよ。

島本美由紀さんプロフィール

Photo by macaroni

料理研究家・ラク家事アドバイザー/島本美由紀さん 旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動中。テレビや雑誌、講演会を中心に多方面で活躍し、著書は70冊を超える。

種まで食べる!ピーマンの丸ごと煮びたし

Photo by 齋藤 萌

ピーマンの種もヘタも丸ごと食べられる食品ロス削減レシピ。

「煮ることでヘタもやわらかくなり、丸ごとおいしく食べられます。ピーマンは包丁で切らずに手でつぶすだけなので、洗い物が省けて時短も叶いますよ」(島本さん)

手でちぎった油揚げと一緒に煮ることで旨味が増して、煮汁もおいしくいただけます。

材料(2人分)

Photo by 齋藤 萌

・ピーマン……1袋(4~5個)
・油揚げ……1枚
・黒いりごま……適量
a. 水……100cc
a. しょうゆ……大さじ1杯
a. みりん……大さじ1杯
a. 酒……大さじ1杯
a. 砂糖……大さじ1杯
a. 顆粒和風だし……小さじ1/2杯

「ピーマンの丸ごと煮びたし」の作り方

1. ピーマンを手でつぶす

Photo by 齋藤 萌

ピーマンは手で軽くつぶします。

「手で軽く押すようにしてつぶします。そうすることで味が早く馴染みますよ。ヘタもやわらかく煮るので、外さずに使います」(島本さん)

2. フライパンで油揚げを焼く

Photo by 齋藤 萌

熱したフライパンに手でちぎった油揚げを入れて焼きます。油揚げはコクを出すために、あえて油抜きせずに使います。

「油揚げも手でちぎっていれるので、包丁とまな板いらずで片付けも楽ですよ」(島本さん)

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