ライター : macaroni 編集部

苦味と爽やかさが絶妙!レモンとたらの油淋鶏風

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

料理家の河井美歩さんに教わる、旬のフルーツを使ったデリおかず。今回の主役は、レモンです。通年手に入るイメージのレモンですが、じつは一番おいしくなる時期は秋。10月ごろから国産のレモンが本格的にスーパーに並びはじめます。

そんなフレッシュな国産レモンは、ぜひとも皮ごと使いたいところ。ご著書『まるごとレモン』(家の光協会)でも、レモンを使った料理をいくつもご紹介している河井さん。今回はレモンを丸ごと活用する油淋鶏のレシピを教えていただきました。


河井さんのレモンレシピの記事はこちら▼

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

料理家/河井美歩さん 大手料理教室で10年間勤務した後、2009年に独立。つくばと神楽坂を拠点に料理教室、企業のレシピ開発などをおこなう。イタリアやベトナムの滞在経験もあり、海外の料理を作りやすいようアレンジするのも得意。著書に『まるごとレモン』(家の光協会)、『秘密の型なしパイ』(主婦と生活社)など
今回教えていただく油淋鶏は鶏肉ではなく、魚のたらを使います。たらは鶏肉に比べて火の通りが早く、下味をつける時間も少なく済むのだそうです。手間がかかりそうな油淋鶏も、短時間で完成できますよ。

「中華料理屋さんで魚を使った酢豚を食べたことをきっかけに、このレシピを作るようになりました。肉料理のように食べ応えがあり、子どもに魚を食べさせたいときにぴったりなレシピです。特にたらは味にクセがなく、子どもでも食べやすいのでよく活用しています。たら以外に、カジキマグロでも代用可能ですよ。

ポイントはレモンを皮ごと使う香味ダレ。ほどよい苦味と爽快な香りがプラスされ、カラっと揚げたたらによくマッチしてくれます。ただし皮をたくさん入れすぎると苦味が強くなってしまうので、1/4個程度におさえるのがおいしさの秘訣です!

保存するときは揚げたたらと香味ダレは別々に。でも、かけた状態で保存しても、じゅわっと味が染みてさらに違った味わいが生まれます」

材料(2人分)

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:20分
保存期間:冷蔵で2~3日


・たら(生)……4枚
・きゅうり……2~3本
a. 酒……大さじ1杯
a. 塩……小さじ1/4杯
a. 砂糖……小さじ1/4杯
b. レモン……1個
b. 長ねぎ……1/3本
b. しょうが……1片
b. にんにく……1片
b. しょうゆ……大さじ1と1/2杯
b. 砂糖……大さじ2杯
b. ごま油……小さじ2杯
・片栗粉……適量
・揚げ油……適量

下ごしらえ

・きゅうりはできるだけ細い千切りにする
・長ねぎはみじん切りに、しょうがとにんにくはごくみじん切りにする
・レモンは塩(分量外)でこすり洗いし、水気をしっかりふく。1/4個をみじん切りにし、残りは果汁(大さじ1と1/2杯使用)を絞っておく

作り方

1. たらに下味をつける

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たらは皮と骨を取り、3等分に切り分けます。バットにたらを入れ、(a)を振りかけておきます。

2. タレを作る

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b)を混ぜ合わせておきます。

「通常の香味ダレは米酢を入れますが、このレシピではレモンの果汁で酸味を補います。レモンの皮はなるべく細かくカットすると、口当たりがよくなりますよ」

3. たらを揚げる

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たらに片栗粉をつけ、170℃の油で揚げます。

「たらはキッチンペーパーで水気をよく拭いてから、満遍なく片栗粉をまぶしてください」

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「たらはすぐに火が通るので、揚げ時間が少なくて済みます。フライパンで揚げ焼きにしても大丈夫ですよ」

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