2. 鮮やかな色味に心躍る。ミニトマトのテリーヌ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

「カラフルなミニトマトを、レモン風味のゼリーの中に閉じ込めるひと品。以前、知り合いのコックさんに食べさせてもらったトマトのジャムが、レモンの効いた爽やかな味でとてもおいしかったんです。

そのジャムがきっかけで、トマトは甘い味付けにも合うということや、レモンとの相性が良いことを知りました。

また、トマトは体の熱を取り、暑さで弱った胃腸のはたらきも助けてくれるので、夏場は特に積極的に摂りたい食材のひとつです」

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「今回はいろんな色のミニトマトを使いましたが、もちろん1種だけでもOK。その場合はレモンやライムの輪切り、もしくはバジルを添えてあげると華やかになりますよ。

ミニトマトをバランス良く配置するコツは、ゼリー液を氷水に当てて冷やしながらかき混ぜ、少しドロっとした固さにすること。そうするとミニトマトが浮いて偏ることがありませんし、最後に竹串で配置を微調整することができます」

材料(直径17cmのパウンド型1台分)

・ミニトマト……約20個
・レモン果汁……1個分(40cc)
・板ゼラチン……15g
・グラニュー糖……40g
・はちみつ……40g
・水……450cc

作り方

1. 板ゼラチンは、たっぷりの冷たい水(分量外)でふやかす
※粉ゼラチンの場合は、ゼラチン15gに対して水75cc

2. ミニトマトはへたを取り、竹串を刺して10カ所くらいに小さい穴を開けておく

3. 鍋にグラニュー糖・はちみつ・水(分量のうちの150cc)・レモン果汁を入れ火にかける。煮立つ直前まで温めてグラニュー糖をなじませたら火を止め、1を加え混ぜながら余熱で溶かす

4. 茶漉しを通してボウルに移したら、残りの水も加え混ぜあわせ、ミニトマトを加える。このまま常温で10〜15分置く

5. 4のボウルを氷水が入ったボウルに当てて、かき混ぜながらゼリー液を冷やしてとろみを付ける。とろみが付いてきたら、ミニトマトの位置や全体のバランスを見ながらパウンド型に流し入れる

6. 冷蔵庫で2時間以上しっかりと冷やし固める。固まったら型から抜き、好みの厚さにカットする

ワンポイント

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

型から抜くときは50〜55℃くらいの温度のお湯で、型のまわりを温めます。そうするとゼリーのフチが少しゆるくなるので、指の腹で軽く押さえ、型に空気を入れると、スルッと外れやすくなります。その後カットするときも、ナイフの刃を温めてから切ると断面がきれいに仕上がります。

パウンド型がなければ、お好みの容器や牛乳パックでも作ることができますよ」

3. 動物性食品不使用。枝豆の豆乳ずんだ汁粉

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

「枝豆と豆乳を使う冷たいお汁粉です。ひと口食べると、枝豆の香りがふわっと広がります。

大豆から生まれる枝豆と豆乳は親子のようなもので、言わずもがな相性抜群。また、枝豆には体全体の水の巡りを良くしてくれるはたらきがあるので、むくみ対策におすすめです。お酒のアテとして枝豆が食べられているのは、利にかなっています」

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「動物性食品を使わないので、ヴィーガンの方も食べていただけます。甘み付けには“飲む点滴”と呼ばれる甘酒を使うため、暑い夏に元気を与えてくれるデザートです。

お好みでバニラアイスクリームをそえたり、黒蜜をかけたりしてもおいしいですよ」

材料(2〜3人分)

〈豆乳ずんだ汁粉〉
・枝豆(薄皮も剥いたもの)……正味100g ※さやに入った状態だと倍量くらい
・豆乳(成分無調整)……100cc
・麹の甘酒……100cc
・てんさい糖……20g ※甘さを見ながら調節
・塩……ひとつまみ
・枝豆……適宜(トッピング用)

〈白玉団子〉
・白玉粉……60g
・水……60cc

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