豚のコク、トマトの酸味、ふわとろ卵の三重奏

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

噛むほどに甘味を感じる豚バラ肉、旨味を閉じ込めたふわとろの卵、そして口の中にぷちっと広がるミニトマトのほどよい酸味。いろいろな味わいが一度に楽しめる他人丼です。

めんつゆを使うので味付けに失敗する心配がありませんし、薄切りの豚バラを使うから火も通りやすいので、あっという間にできあがります。こんなに簡単においしいひと皿ができるなんて……!

「この丼は、箸ではなくれんげですくって食べてほしいです!それぞれの味が口の中で混ざって、おいしさがよりアップしますよ。市販のめんつゆはメーカーによって特徴があるので、味を見ながら濃さを加減して、自分好みのレシピを完成させてください」と野永さん。

家庭の冷蔵庫に常備されていそうな材料だけでパパッと作れる、10分丼。残り少ない夏休み中のランチにも大活躍しくれそうですよね。

さて、野永喜三夫さんの「匠のおうちレシピ」も今回で最終回。野永さんがこの連載を通じて教えてくださった、食材は口に入りやすいサイズに切りそろえることや、肉に火を入れるときの火加減などのコツを、ほかの料理を作るときにもぜひ生かしてもらえたらうれしいです。

9月の「匠のおうちレシピ」は超有名パティシエが登場します!楽しみにお待ちください。

取材協力
取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

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