ライター : macaroni 編集部

簡単で栄養たっぷり!真夏の食卓に「冷凍アボカド」

Photo by macaroni

暑い季節は調理の手間をなるべく省きたいもの。でも、栄養はしっかりとりたいですよね。そんなときにあると助かるのが、冷凍庫と人気食材アボカド。アボカドを冷凍保存した「冷凍アボカド」があれば、簡単に栄養たっぷりでおいしい料理を作れるのです。

ただし、冷凍アボカドを上手に調理に生かすにはちょっとしたコツが必要。そこで、アボカド料理研究家の緑川鮎香さんに、冷凍アボカドの魅力と上手な作り方、活用方法を聞きました。
アボカド料理研究家、管理栄養士、フードコーディネーター/緑川鮎香さん 学生時代よりアボカド研究に打ち込み、好きが高じて料理研究家の道へ。「Avocados from Mexico」主催のアボカド料理コンテストで2度の連続優勝を果たす。著書は『アボカ丼』(大泉書店)、『これで一生食べ飽きない!アボカドの世界』(NHK出版)など。レシピのほか、国内のさまざまな品種のアボカドについても発信している
「暑さで食欲が落ちているときも、食事にアボカドを少量でも加えれば栄養価が上がります。そんなアボカドを適度な大きさに切って冷凍しておけば、卵かけごはんやトースト、冷たい麺類などにトッピングして食べることができ、とっても便利。

冷凍アボカドには市販品もありますが、風味や熟度のばらつきが気になることも。手作りなら自分好みの熟度や形状でストックすることができます」

ここに注目!冷凍アボカドの良いところ

Photo by ayuka midorikawa

ーー冷凍アボカドをストックするメリット、具体的にはどんなところにあるのでしょうか。

緑川鮎香さん(以降、緑川) 食べたいときに食べたい分だけ解凍して使える。これが大きなメリットです。冷凍すると1ヶ月は保存できるので、あわてて使わなくても大丈夫。食べきれずに傷んでしまったということもなくなります。使いやすい大きさにカットして冷凍ストックしておけば、調理のときに包丁やまな板を汚すことがなく、片付けの手間も省けます。食べごろのアボカドが安く売られているときにまとめて買うこともできますね。

ーー冷凍後のアボカドを使うとき、気をつけたほうがいいことはありますか?

緑川 生のアボカドと解凍後の冷凍アボカドを比べると多少食感が変わり、フニャっとしたやわらかな感じになるんです。なので、つぶしてディップにしたり、スムージーなどがベストな使い方。また、スライスしたアボカドをパンにのせて焼いても食感は気にならず、おいしくいただけます。

ーーほかにおすすめの調理法はありますか?

緑川 サクサクのかき揚げにしたり、歯応えのある食材と組み合わせたりすると、上手に食感を補えます。また、ニンニクやチーズ、ハーブなど風味の強い食材と一緒に調理すると、加熱したアボカド特有のクセを緩和できるので、加熱したアボカドが苦手という人にもおすすめです。

緑川さん直伝!冷凍アボカドの保存法

では、さっそく冷凍アボカドの作り方を紹介します。

「スライスカット、ダイスカット、マッシュの3タイプがおすすめです。何種類も作るのが面倒なら、とりあえずスライスカットがあればいろいろな食べ方に応用がききます」

使うもの

・アボカド
・ラップ
・アルミトレー(100均などで購入可)
・ジップつき保存袋
・冷凍小分け保存トレー(大きめの製氷皿など)

作り方

1. それぞれの形に切る(マッシュはつぶす)

Photo by macaroni

スライスカットは7~8mmの厚さ、ダイスカットは1.5~2cm角、マッシュは食感が残る程度につぶします。

「解凍時間を考えると、それぞれこの厚さ、大きさにすると使い勝手が良いと思います。小さく切り分けず、たとえば半分に切ったくらいで冷凍すると、解凍するときに時間がかかってしまうので、冷凍するときに使いやすい大きさにしてください」

2. アルミトレーにラップをしいてアボカドをのせる

Photo by ayuka midorikawa

アルミトレーにラップをしき、1でカットしたアボカドをその上にのせ、その上にラップをかけて覆います。

「ラップをしかないとトレーにくっついて取りにくくなってしまうのでご注意を。また、アボカドの変色を防ぐため、上にかけるラップはできるだけぴったりと密着させてください」
マッシュしたアボカドは、大き目の製氷皿などを使い、小分けにします。

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