ライター : macaroni 編集部

手のかかるスパイス料理もホットプレートなら簡単

料理に香りや色、辛味などを付けるために使われるスパイス。国際中医薬膳師でもある料理家の齋藤菜々子さんによれば、料理にスパイスを使うメリットはほかにもたくさんあるのだとか。

Photo by 海老澤 勇

料理家・国際中医薬膳師/齋藤菜々子さん 料理家・国際中医薬膳師/齋藤菜々子さん IT企業勤務時に、心身の健康につながる食事の大切さに気付き料理の道へ。食材や調理法に制限のない薬膳に魅了され、日本の薬膳師における最高位資格・国際中医薬膳師を取得。自宅でも実践できる「薬膳」を広めるべく、書籍・雑誌・企業へ身近な食材で作れる薬膳レシピを提案している。代表著書は『基本調味料で作る体にいいスープ』 (主婦と生活社)
「スパイスには、食欲を増進する、身体を温めるなどの効能をもつものも少なくありません。昔から生薬として活用されてきたものも多いんですよ」

たとえばどんな効用を期待できるのか。今回も、ホットプレートで手軽に作れる簡単スパイス料理のレシピを教わりながらお聞きしました。

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ホットプレートで手軽に!大豆のお肉のカレーパエリア

Photo by 海老澤 勇

調理時間:20分

今回、齋藤さんが教えてくれた料理はパエリア。スペインを代表するこの料理は、魚介の出汁で炊くものが代表的ですが、肉を入れたり具材をアレンジしたりして、家庭によってさまざまな味のある、日本の炊き込みご飯のようなものです。

「少し高価なサフランが使われることもありますが、今回は風味と色付けに手軽な、カレー粉を使用。カレー粉にはターメリックやコリアンダーが配合されていて、コリアンダーには身体を温めたり、消化を促したりなどの働きがあるといわれています。また、ターメリックには黄色の鮮やかな色付けと、血液の流れをサラサラにする作用が期待できます。スパイスには体を温めてくれるものが多いので、冷たいものを摂りすぎたり、クーラーで身体を冷やしたりしやすい夏は、これを効果的に使った食事を摂るようにしてください」

大豆ミートを使った点も「今回のレシピのポイントです」と齋藤さん。

「あさりや野菜だけでなく、フィレタイプの大豆ミートを加えることにしました。大豆のお肉は通常のお肉よりも脂質が少ないので、消化機能に負担がかかりにくく、食欲の落ちやすい夏場にはおすすめです。フィレタイプはその形状からしっかりとした噛み応えがあるので満足感も高まります」

材料(4人分)

Photo by 海老澤 勇

・大豆ミート(フィレタイプ)……1袋(90g)
※今回、大豆ミートは「ダイズラボ 大豆のお肉フィレ レトルトタイプ」を使用
・白米(洗わない)……2合
・あさり(砂抜きをする)……200g
・にんにく(みじん切り)……1片
・白ワイン……100cc
・ピーマン(種とワタを除き、輪切りに)……1個
・玉ねぎ(みじん切り)……1/4個
・赤パプリカ(種とワタを除き、1cm幅の斜め切りにする)……1/4個
・オリーブオイル……大さじ1杯

a. トマトケチャップ……大さじ1杯
a. しょうゆ……小さじ1杯
a. カレー粉……小さじ1/2杯

b. トマトペースト……1袋(18g)
b. 塩……小さじ1/2杯
b. 洋風スープの素(顆粒)……小さじ1/2杯
b. カレー粉……小さじ1杯

・粗びき黒こしょう……適量
・オリーブオイル…大さじ1杯
・イタリアンパセリ(粗みじん切り)……お好みで

作り方

1. 大豆ミートに下味を付ける

Photo by 海老澤 勇

大豆ミートに(a)を加え、下味を付けます。

2. にんにく、玉ねぎ、あさりを炒める

Photo by 海老澤 勇

ホットプレートにオリーブオイルを引き、中温で熱します。温まったらにんにく、玉ねぎ、あさりを炒めます。

3. 白ワインを加える

Photo by 海老澤 勇

全体に油が回ったところで白ワインを注ぎます。フタをして2分ほど蒸し焼きに。

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