ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

冷やごはんを取り入れたからといって痩せるわけではない

冷やごはんを食べるだけで痩せるの?そんな簡単なダイエットがあるなら、ぜひやってみたい!そう思う方もいるかもしれません。ですが、冷やごはんを取り入れたからといって、必ずしも痩せるわけではありません。

ダイエットの基本は、摂取カロリーを消費カロリーよりも減らすことで体重減少をめざすこと。そのためには、規則正しい生活と適度な運動が大切ですよ。(※1)

冷やごはんがダイエットに良い理由!効果は?

ダイエットに良い理由

  1. レジスタントスターチが食物繊維に似たはたらきをする
  2. かむ回数が増えて満足感がある
  3. 血糖値が上がりにくい

レジスタントスターチが食物繊維に似たはたらきをする

冷やごはんには、消化されずに大腸まで届くレジスタントスターチと呼ばれる難消化性のでんぷんが豊富に含まれています。

レジスタントスターチは食物繊維に似たはたらきをするといわれており、便のカサを増やして便通をよくするほか、腸内細菌のエサとなり有用菌を増やす作用も。

便秘はダイエットをしていても痩せにくくなる原因のひとつです。レジスタントスターチを摂取することで便秘対策ができるのは、ダイエットにも役立つといえますよ。(※2,3)

かむ回数が増えて満足感がある

冷やごはんは温かいごはんに比べて硬く、食べるときには自然とかむ回数が増加します。よくかんで食べることで、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを回避できますよ。

よくかむとホルモンの分泌が高まり、食欲を抑えることができます。また、ゆっくりと味わうことで、適量で満足感を得ることができますよ。(※4,5,6)

血糖値が上がりにくい

冷やごはんに豊富に含まれるレジスタントスターチには、血糖値の上昇を緩やかにする作用があるといわれています。

血糖値が上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げるはたらきがありますが、その過程で血液中の糖を脂肪に変えて蓄積する作用があります。血糖値の上昇が緩やかだとインスリンは必要以上に分泌されることはありません。糖を脂肪に変えて蓄積するはたらきも最小限に抑えられますよ。(※2,7)

冷やごはんダイエットのやり方

冷やごはんダイエットに特に細かい決まりはなく、一日1回茶碗1杯分の冷やごはんを食べるというものです。

どの時間帯に食べても構いませんが、おすすめは夕食時。とくに夜10時以降は食べると、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなります。しかし、消化に時間のかかるレジスタントスターチは、腹持ちがよく満腹感を感じやすいので夜ご飯の食べ過ぎ対策に役立ちますよ。(※4,8,9)
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