ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

冷やごはんを取り入れたからといって痩せるわけではない

冷やごはんを食べるだけで痩せるの?そんな簡単なダイエットがあるなら、ぜひやってみたい!そう思う方もいるかもしれません。ですが、冷やごはんを取り入れたからといって、痩せるわけではありません。

ダイエットの基本は、摂取カロリーを消費カロリーよりも減らすことで体重減少をめざすこと。そのためには、規則正しい生活と適度な運動が大切ですよ。(※1)

冷やごはんダイエットの効果

腸内環境を整える

冷やごはんには「レジスタントスターチ」と呼ばれる成分が含まれています。レジスタントスターチは、食物繊維と同じようなはたらきをし、腸内環境を整えるために役立ちますよ。

主に、便のカサを増やし便通を整えたり、腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やしたりする作用があります。(※2)

脂肪の蓄積を抑える

前述した栄養成分のレジスタントスターチには、血中コレステロールや中性脂肪の値を低下させるはたらきがあります。

ある研究によると、腸内で発酵したレジスタントスターチによって、コレステロールや中性脂肪の合成が阻害されるとの報告が。冷やごはんには、脂肪の蓄積を抑える作用も期待できますよ。(※2,3)

食後血糖値の上昇を抑える

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことで、食事をすると上昇します。血糖値はインスリンというホルモンによりエネルギー源に変えられますが、余ったブドウ糖はグリコーゲンや中性脂肪として体内に蓄積されますよ。

レジスタントスターチは消化されにくいデンプンなので、血糖値の上昇が少なくダイエットに役立ちます。(※3,4,5)

冷やごはんダイエットのやり方

冷やごはんダイエットに特に細かい決まりはなく、一日1回茶碗1杯分の冷やごはんを食べるというものです。

どの時間帯に食べても構いませんが、おすすめは夕食時。夜は食べ過ぎると、食べたものが脂肪として蓄積されてしまいます。しかし、消化に時間のかかるレジスタントスターチは、腹持ちがよく満腹感を感じやすいので夜ご飯の食べ過ぎ対策に役立ちますよ。(※6,7)
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