4. 白ワインを加える

Photo by Makoto Kishita

ここから調味料を加えて、鶏肉を煮ていきます。まずは白ワインを投入します。

強火で沸騰させて、アルコール分をしっかり飛ばします。白ワインは辛口のタイプを使いましょう」

5. ダイストマト、カレー粉、生クリームを加えて煮る

Photo by Makoto Kishita

ダイストマト、カレー粉、生クリームの順番に入れます。最初は強火、沸騰したら中火にし、ソースがとろりとなるまで7〜8分ほど煮ます。

「煮込んでいくうちに、トマトと生クリーム、カレー粉が混ざり合って、鮮やかなオレンジ色のソースに仕上がります。皮面にしっかりと火が入っているので、煮込み時間は肉に火が通る程度で十分です」

Photo by Makoto Kishita

日髙シェフはときどき鍋を軽くゆすったり、ソースを大きなスプーンですくって鶏肉にかけたりしていた

6. 塩で味を調え、仕上げにバターを加える

Photo by Makoto Kishita

サラサラしていたソースが煮詰まってとろりとしてきたらできあがり間近。最後に味を調えれば完成です。

仕上げにお好みでバターを加えたり、細かく刻んだパセリを散らしたりすると、コクが出て味に深みが増しますよ」

カレー風味のソースを最後まで味わい尽くして

Photo by Makoto Kishita

フライパンひとつでできるのに、本格的な味が楽しめるうれしいひと皿を教えていただきました。

「玉ねぎのシャキシャキ感を楽しむためにも炒める時間は控えめに。玉ねぎがうっすら色づく程度で十分です。鶏もも肉を豚肉に変えてもおいしくしあがりますよ。マッシュルームは2種類使いましたが、どちらか1種類でもOKです。

火加減や塩加減などは言葉では伝えにくいところですが、実際に何度か作っていくなかで、つかんでいけると思います」と日髙シェフ。

筆者も実際に作ってみましたが、ほんのりと感じるカレーの風味がアクセントとなって、食欲を刺激してくれます。こっくりしたソースを、ぜひともパンと一緒に、最後の一滴まで味わってください。

次回は「トマトクリームのペンネ」をご紹介します。どうぞお楽しみに。
取材協力
取材・文/古川あや
撮影/木下 誠
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