2. 水から出し、潮抜きをする

潮抜きすることで旨味が増すと言われています。時間を必要としますが工程はとっても簡単なので、砂抜きの続きで潮抜きまでしてしまいましょう。

砂抜きが終わったら、はまぐりを水から出します。ザルにあげ、濡れ布巾をかけて1時間以上置いておくだけです。はまぐりが吸い込んだ潮を吐き出してくれます。これをするかしないかで味が変わるので、これはやらないわけにはいきませんよね。

3. 真空パックに入れて冷凍する

ここまでできれば下準備は完了です。あとは冷凍するだけ。潮抜きできたはまぐりを、ジップ付き保存袋や真空パックに平らになるように入れしっかり空気を抜いて、冷凍庫に入れましょう。

保存容器のままだと空気に触れたところが傷んでしまう可能性がありますので、しっかり密封してできるだけ空気が入らないようにすることがポイントです。生で使う際、余った貝を真空状態にして冷凍するだけで簡単に日持ちさせることができます。これなら調理時の時短にもなり、家事の負担が少し減りますね。

ボイルしてから冷凍保存する場合は?

はまぐりは生のまま冷凍保存する方法もありますが、ボイルしてから冷凍保存することも可能です。生のまま冷凍保存してしまうと、長期間保存すればするほど殻が開きにくくなるため、2週間程度で使い切るのがよいでしょう。しかし、ボイルした貝の場合はもう殻は開いてますので、もう少し長く保存してもよいかもしれません。

では、ボイルしてからの冷凍保存方法についてご紹介します。まず生のまま冷凍する際、同様に砂出し・潮抜きをします。その後、殻を洗って沸騰した鍋に入れましょう。貝が開き始めたら取り出して、鍋の中のアクや砂を丁寧に取り除きます。

冷凍保存容器に、調理一回分の分量のはまぐりと汁を貝が浸るくらい入れ、冷ましてから冷凍庫に入れるだけでOKです。殻から中身だけ取り出して冷凍することも可能です。ゆで汁にもはまぐりの旨味が出ているので一緒に冷凍しましょう。すでにボイルしてあるので、冷凍後に殻が開かなかったらどうしようというお悩みは不要ですね。

失敗したくない!おいしく食べられる解凍のコツ

Photo by macaroni

きちんと冷凍していても、解凍する際に失敗してしまうこともありますよね。冷凍したはまぐりの調理方法は大きく分けて2種類です。解凍してから使う方法と、冷凍したまま使う方法です。それぞれの正しい方法とポイントを紹介します。

【方法1】冷蔵庫や冷水などで低温解凍する

使う分だけ取り出して冷蔵庫で解凍、または、流水にあてたり冷水につけたりして解凍しましょう。自然解凍の場合は低い温度で解凍することによってドリップ(解凍時に出る水っぽさ)を少なくできます。焼きはまぐりなどはこの方法がよいですね。

また、ボイルしてから冷凍したはまぐりも冷蔵庫で解凍しましょう。せっかくなので煮汁も一緒に使って、あら汁などの汁物に使用すると旨味も栄養も逃さずいただけますね。

【方法2】そのまま加熱する

凍ったまま使う分だけ沸騰したお湯に入れて加熱しましょう。冷凍した貝類は、解凍せずにそのまま加熱すると、生のときのように殻が”ぱかっ”と開きます。この方法で貝が開かない残念感とさよならしましょう。あら汁やみそ汁、酒蒸しなどもこの調理法で可能です。煮すぎると固くなってしまうので、殻が開いたものから取り出すようにしましょうね。

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