ほかの食材と比較すると

サフランとほかのスパイス類の、カロリーや糖質量を比べてみましょう。

・シナモン
エネルギー量(カロリー)……364kcal
糖質量……79.6g

・ジンジャー
エネルギー量(カロリー)……365kcal
糖質量……72.5g

サフランは、シナモンやジンジャーと比べ、若干カロリー・糖質ともに低いことがわかります。しかし、実際の摂取量は、いずれのスパイスも数グラムの場合が多いので、カロリーや糖質を過度に気にする必要はありません。(※7)

サフランの効能を引き出す方法

サフランに含まれている、抗酸化成分のカロテンやクロセチンは、脂溶性なので、脂質と一緒に摂るのがおすすめです。

そのため、サフランとオリーブオイルを使うパエリアやブイヤベースは、サフランの抗酸化作用を取り入れるのにぴったり。オリーブオイルは、サフランと同じ地中海沿岸が原産地なので、相性抜群です。サフランの栄養をおいしく摂取できます。

そのほか、サフランの香り成分・サフラナールには、体を温めて血流を促す作用があります。眠りにつきやすくする、女性特有の不調を和らげるなどのはたらきが期待できますよ。

サフラナールの作用を上手に取り入れるには、温かいサフランティーやサフランミルクがおすすめ。香りや色を楽しみながらゆっくりと飲むと、体がじんわりと温まります。(※1,2,3)

サフランの効能に副作用はあるのか

サフランは、スパイスとしてだけでなく、女性特有の体調不良を和らげる生薬としても役立てられています。しかし、子宮の動きを活発にするはたらきがあるため、妊娠中の摂取は控えましょう。

また、授乳中についても、安全を保証できるエビデンスが十分でないので、摂取はおすすめできません。(※3,8)

サフランの効能を引き出すレシピ5選

1. 食卓の彩りにぴったり。 サフラン入りピクルス

サフランの鮮やかな黄色が映えるピクルスです。ピクルス液には、サフランのほか、ペッパー・クローブ・ローリエを使うので、香りと風味が豊かな仕上がりに♪

ピクルスの材料となるペコロスには、硫化アリルという成分が多く含まれています。サフランに含まれるクロセチンとともに、血流の促進に役立ちますよ。(※2,9)

2. ほっこりやさしい味わい♪ 具だくさんサフランスープ

サフランの風味と野菜の甘味がおいしい、体の温まる具だくさんスープです。スープに溶け込んだ栄養をまるごと摂取できます。オリーブオイルで具材を炒めているため、サフランに含まれるカロテンやクロセチンを摂り入れるのにおすすめのひと品です。(※1,2)

3. 炊飯器でお手軽に!サフランピラフ

炊飯器で作る、サフラン入り簡単ピラフです。炒めた具材とお米、水に浸したサフランを入れてセットするだけのお手軽レシピ。炊飯中から広がる、ほんのりスパイシーなサフランの香りが食欲をそそります。仕上げに少量のオリーブオイルを回しかけると、風味がアップしカロテンやクロセチンが摂りやすいひと品です。(※1,2)
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