6. ふつふつとした状態を保ったまま、ときどき混ぜながら30分ほど煮る

「豆をつぶさないようにときどきゴムベラでやさしく混ぜながら、表面がふつふつするくらいの火加減で水分を飛ばします」

7. 煮汁がほぼなくなってきたら炊き上がり。塩を加えて完成!

「冷めると少しかたくなるので、好みのかたさより少しやわらかめになったら炊き上がりの目安。火を止めて最後に塩を加え、味を引き締めれば自家製あんこのできあがりです」
手作りのあんこは意外と足が早いので、なるべく早めに冷ますようにしてください。できあがったらすぐにバットに小分けに並べ、ラップをしてそのまま冷ますと効率的。

その際、ラップを忘れてしまうと水分が蒸発し、あんこがパサパサになってしまうので、気をつけましょう。

小豆の風味が際立つあんこは、まさに至福の味!

甘い香りがふわっと漂うあんこを焼いた食パンにのせて、小島先生の大好きな食べ方である小倉トーストにしていただきます。

味わいはやさしい甘さと小豆本来の風味が感じられ、感動するほどおいしい! 小倉トーストにすると、あんこの甘さとバターの塩味の絶妙なコラボレーションが楽しめます。

自家製あんこはそのままでも、お菓子にアレンジしても◎

この味なら、意外とあっさりしているので、あんこだけでもパクパク食べられそう。

「ちょっと甘いもの食べたいな」という気分のときに、好きなだけ食べられるのも嬉しいですね。自家製のあんこは小倉トーストはもちろん、あんこ餅やおはぎにしても格別です! 小島先生のイチオシの食べ方は乳製品との組み合わせ。
「ホイップした生クリームとは相性抜群です。酸味のあるヨーグルトやクリームチーズと組み合わせると、さっぱり食べられるので、また違った楽しみ方ができます。クリーミーでふわっとした食感のマスカルポーネチーズを添えてもおいしいですよ」

手作りあんこの保存方法

【冷蔵保存の場合】粗熱をしっかりとってから清潔な保存容器に入れ、乾燥しないよう表面にぴったりとラップをし、ふたをして冷蔵庫へ。3〜4日間を目安に食べきりましょう。
【冷凍保存の場合】ラップに小分けに包んでから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じます。冷凍庫で1か月程度保存可能です。
いかがでしたか? ぜひ、自分好みに作ったあんこで、素材の風味を堪能してください。
小島喜和さん テーブルトップディレクター。季節のめぐりとともに暮らす日々。手仕事を行う楽しさ、美味しさを伝えることをライフワークに、自身の料理教室では「味噌」や「梅干し」「季節の漬物」など、昔ながらの【季節の手仕事教室】を開催している。『四季を愉しむ手しごと』(河出書房新社)など著書多数。料理教室の案内などは、『小島喜和オフィシャルサイト』をご確認ください。
撮影:矢野宗利
文:ケイ・ライターズクラブ
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