ライター : 松 宏彰(カレー細胞)

カレーキュレーター

レトルトカレーの進化が止まらない!

日本が世界に誇る発明品であり、クオリティが上がり続けているレトルトカレー

大手メーカーが全国のカレー名店とタイアップした商品を開発する一方で、最近はカレー店が自発的にレトルトを売り出すという動きも出てきています。まさに“レトルト戦国時代”。

堂々と全国カレー巡りをするのもままならない昨今、日本中の名店の味を自宅で楽しんでみるのはいかがでしょう。

今回は、数多ある名店レトルトカレーのなかから、味・再現度で特に素晴らしいと思える10品を紹介します。
これまでの連載はこちら▼

1.【大阪・梅田】「渡邉咖喱(ワタナベカリー)」チキンカリー

Photo by 渡邉咖喱

594円(税込)
10年ほど前は、東京・恵比寿「barまはから」のマスターだった渡邉さん。当時から先鋭的で、南インド料理ベースのカレーに、白子やあん肝や牡蠣を合わせるといったカレー作りをしていました。

その後、あれやこれやで大阪にわたり「渡邊咖喱(ワタナベカリー)」をオープン。ついには、ミシュランガイドにてビブグルマンを受賞するまでに。

Photo by 渡邉咖喱

「まはから」時代から追及してきた和出汁とスパイスの融合を押し進めたチキンカレー。レトルトでもその個性をしっかり表現しており、さすがとしか言えません!

イカ墨を用いて真っ黒に仕上げたレトルトキーマ「黒咖喱」もおすすめです。
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2.【石川・富山】「チャンピオンカレー」×「タージ・マハール」チャンカレのブラックカシミールカレー

Photo by チャンピオンカレー

432円(税込)
北陸をカレーで盛り上げる活動「HOT UP!北陸」の第一弾として誕生したレトルト。

2大老舗店、石川「チャンピオンカレー(愛称チャンカレ)」と富山「タージ・マハール」のコラボということで、注目を集めています。

Photo by チャンピオンカレー

金沢カレーの持ち味である濃厚な旨味とコクに、ビシッとしたインドカレーのスパイス感がプラス。脳から覚醒するおいしさに仕上がっています。

なかなかの激辛で、中毒性高し!

3.【新潟】「万代そば」バスセンターのカレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

998円(税込)
新潟の万代(ばんだい)シテイバスセンターにある「万代そば」のカレー。「バスセンターのカレー」と呼ばれ、新潟を代表するご当地グルメとして愛されています。

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

黄色いビジュアル、ドロっと高い粘度、マイルドな食べ心地のあとにヒリリとくる唐辛子とブラックペッパーの刺激……レトルトでも見事に再現されています。

昨今流行っているスパイスカレーの逆を行く風合いながら、なぜかクセになる逸品です。

4.【東京・荻窪】「吉田カレー」キーマカレー(中辛)

Photo by 吉田カレー

1,380円(税込)
行列ができる個性派カレー店「吉田カレー」。店主自身がレトルト用の工場を作り、自ら仕込んだカレーをパウチして販売するという、貴重すぎるレトルトカレーです。

レトルトとしては破格の税込1,380円でありながら大人気。

2020年10月東武百貨店 池袋店で開催した私のイベント「東京カレーカルチャー」で販売したところ、3日間でなんと500食を売り上げました!

Photo by 吉田カレー

料理写真を排した高級志向のパッケージの中には袋がふたつ。ひとつはベースのカレー、もうひとつはドライキーマです。それらをお店の盛り付けを参考に組み合わせ、卵黄をトッピングすれば、自宅で「吉田カレー」の完成。

非常にクオリティが高いので、外食一食分の価格と考えれば妥当でしょう。しかも並ばずにいただけるのですから!レトルトカレーの概念を変えるひと品です。

5.【東京・銀座】「バンゲラズキッチン」ビーンズカレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

650円(税込)
日本初のマンガロール料理(魚介を使った南インド料理)店として大ブレイク。ミシュランガイドのビブグルマンも受賞した銀座の名店「バンゲラズキッチン」が、レトルトカレーに進出。

レトルトには珍しい「ベジ」メニューである豆カレーが、意外なおいしさなのです。

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

ムングダル(緑豆)とトマトというヘルシー仕様ながら、しっかりスパイシー。ホット&スパイシーで、ごはんにもパンにも合うひと品です。
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