一年通して大活躍の「ジンジャーレモンシロップ」

Photo by mio gohda

材料を2、3倍量にしてつくったジンジャーレモンシロップ

材料

国産レモン(小)…… 1個
新生姜(ごく薄切り) または、しょうが(千切り)…… 適量
はちみつ…… 1/2カップ

作り方

1. しっかり密閉できるビンをきれいに洗って消毒する。

2. 国産レモンをごく薄く輪切りもしくは半月切りし、種を取り除く。

3. 保存瓶にレモンとしょうがを入れ、はちみつを加える。一度しっかりと混ぜて全体をなじませる。

4. 清潔なめん棒などで上から突いて果肉をつぶし、レモンから水分が出やすいようにする。

5. 半日ほど室温に置いてから冷蔵庫で保存する。

「こちらは、年間通して私が一番よく仕込んでいるシロップです。レモンの旬は秋から春先までですが、栽培と保存技術の進歩により、ほぼ一年中出回るようになりました。秋に出回る青いレモンでつくるのもおすすめです。

真夏は旬の新生姜を入れてさわやかに楽しみますが、クローブやスターアニス(八角)を加えても味に深みが増します。夏の間は冷たい炭酸水で割ってさっぱりといただき、冬は塩を加えてお湯割りにしてどうぞ。葛湯にするとより体が温まり、風邪気味のときに重宝しますよ。柚子とブレンドしてもよいと思います。

シロップが少なくなってきたら、はちみつ(適量)を加えてめん棒で突くと長く楽しめます。レモン汁を適宜加えると、よりキリっとした味わいになりますよ」

「ジンジャーレモンシロップ」のアレンジ方法

カレーに合う!「紫玉ねぎのアチャール」

Photo by mio gohda

「シロップを使いすぎて果肉が残ってしまっても、それをマリネや肉料理などに応用できるのがこのシロップのいいところでもあります。カレーをつくる日にぜひトライしてみてほしいのが、インドカレーの付け合わせでよく提供される『アチャールです。

作り方はとても簡単で、薄くスライスした紫玉ねぎ1/4個をボールに入れて塩小さじ1/3杯をもみこみ、 漬け込んだレモンの果肉のみを適量加えるだけ。 お好みで酢を少量足して甘みと酸味を調整してください。黒胡椒をふりかけると、ピリリとした刺激的な味に仕上がります」

果実シロップで料理の幅を広げよう

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全2回にわたって植松良枝さんの果実シロップづくりについてお伝えしました。

果実シロップは飲み物以外にも、サラダから肉料理、デザートまでさまざな場面で使えるとても便利な保存食。季節のフルーツを使ったシロップで、自分なりのアレンジ方法を探してみるのも楽しいと思います。

夏から秋にかけてはさまざまなフルーツが出回ります。いろいろ試して、お気に入りの味を見つけてみましょう。
取材・文/福田彩(macaroni編集部)
写真/強田美央

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