ライター : 相羽 舞

管理栄養士

ストレスを和らげる栄養が豊富な食べ物を一覧でチェック

ストレスを和らげる栄養はたくさんありますよ。ここからストレス対策に役立つ栄養や食べ物をご紹介します。

なお、これだけを摂り入れていれば必ずストレスを緩和できるわけではありません。一定の食材に偏ると、栄養バランスが崩れやすくなるため要注意です。(※1)
食べ物の例作用
ビタミンC・ブロッコリー
・じゃがいも
・柑橘類
ストレスへの抵抗力を強める
GABA(ギャバ)・カカオ
・トマト
・発芽玄米
事務作業による一時的な心理ストレスを減らす
カルシウム・乳製品
・魚介類
・大豆製品
脳神経の興奮を抑える
たんぱく質・肉類
・魚介類
・大豆製品
神経伝達物質の材料となる
トリプトファン・赤身魚
・乳製品
・バナナ
セロトニン生成に必要
DHAやEPA・さば
・いわし
・さんま
不安症状を軽減する
脳神経細胞を酸化から守る
(※2,3,4,5,6,7,8)

ビタミンC

ビタミンCは、ストレスへの抵抗力を強めるはたらきがあります。ストレスに対抗する「アドレナリン」の生成に使われるのがビタミンCです。ストレスを感じると、体内でのビタミンC消費量が増えるため、意識して摂りましょう。

ビタミンCが豊富な食べ物は、パプリカやピーマン、ブロッコリーなどの野菜類。また、レモンをはじめとした柑橘類じゃがいもなどに多く含まれています。ビタミンCは熱に弱いため、生のまま食べられる食材がおすすめです。(※2)

GABA(ギャバ)

GABA(γ-アミノ酪酸)はアミノ酸の一種で、事務作業による一時的な心理ストレスを減らすのに役立つ物質です。ノルアドレナリン(ストレスを感じたときに放出される物質)の放出を抑えたり、副交感神経のはたらきを促したりする作用が期待されています。

GABAが含まれている食べ物はカカオトマト発芽玄米など。また、機能性表示食品として、GABA入りのチョコレートが販売されていますよ。(※3,9)

カルシウム

カルシウムには、脳神経の興奮を抑える作用がありますよ。不足することですぐにイライラするということはありませんが、日常生活では不足しないように心がけましょう。カルシウムは牛乳やヨーグルトなどの乳製品のほか、小魚ごま小松菜などに多く含まれています。

また、カルシウムは吸収を促すため「ビタミンD」や「クエン酸」が豊富な食品とともに摂るのがおすすめですよ。(※4,10)

たんぱく質

たんぱく質は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の材料となる栄養素です。セロトニンは、精神を安定させるはたらきがありますよ。

また、心身にストレスがかかると、たんぱく質の消費量が増えてしまいます。ストレスが気になるときは、特に意識して摂りましょう。たんぱく質が豊富な食べ物は、肉類魚介類乳製品など。豆腐や納豆といった豆製品にも多く含まれています。(※5,6,11)

トリプトファン

トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、セロトニンの生成に必要です。トリプトファンが多く含まれている食べ物は、まぐろをはじめとした赤身の魚や、牛乳やチーズといった乳製品バナナなど。

トリプトファンは体内で生成できないため、食事から摂るのが大切。セロトニン生成に関わる「ビタミンB6」や「ナイアシン」が豊富な食品と合わせて摂り入れましょう。(※6,12)
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