ライター : FOODIE

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この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
さっぱりしていて薬味がたっぷりの冷や汁は、暑い季節にぴったり。でも、「すり鉢を使うから手間がかかりそう……」「冷たい味噌汁をかけるだけなんて」といったイメージを持っている人も多いのでは?


今回は、すり鉢不要で、味噌汁よりも上品な味わいの冷や汁の作り方を、野菜料理を得意とする料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。基本のレシピに加え、あさりだしを使った洋風や、干物の代わりに焼き鮭を使った和風のアレンジアイデアも紹介します。この夏、リピート間違いなしの絶品レシピです!

おいしい冷や汁作りのポイント

① 水出しの昆布だしで品のある味わいに
だしは鍋で煮出すのではなく、冷蔵庫でじっくり時間をかけて昆布だけでとりましょう。加熱しないことで雑味なくクリアな味わいに仕上がります。昆布は、野菜と相性がよく上品な風味が出る利尻産がおすすめ。

② 干物はしっかり焼いて香ばしさを引き出す
味の決め手になる干物は、こんがりと焼き色がつくまでしっかり加熱を。凝縮した旨みとパリッとした皮目の香ばしい風味で奥深い味わいになります。

③ 麦味噌を使って旨み&甘みをアップ

宮崎県の郷土料理として知られる冷や汁は、九州地方で一般的な麦を使った味噌と相性ばっちり。麦味噌の芳醇な香りと親しみやすい甘さがおいしさを引き立てます。

それでは、実際にレシピを見ていきましょう。

基本の冷や汁の作り方

あじの干物を使ったオーソドックスな冷や汁です。塩もみしたきゅうりとセロリの食感がアクセントに。味噌味をベースに豆乳を加えたまろやかな味わいが全体をまとめます。さっぱりした中にも味噌のコクや薬味の香り、焼いた干物の旨みが感じられ、ごはんが何杯でも食べられます!

「冷や汁は冷蔵庫で冷やしてから食べるといっそうおいしいですよ。急いでいるときは、味噌の量を増やして味を濃いめに作り、氷を浮かべるといいでしょう。ごはんのほかに、そうめんやうどんにかけても楽しめます」

<材料>(3〜4人分)

あじの干物(小)…2枚
きゅうり…1本
セロリ…1/2本
みょうが…1〜2個
青じそ…6枚
塩…小さじ1/2
豆腐(木綿)…1/2丁
麦味噌(または米味噌や合わせ味噌などがおすすめ)…大さじ4〜5


A
昆布だし(※)…2カップ
豆乳(成分無調整)…1/2カップ
白すりごま…1/2カップ
ごはん(常温・玄米や雑穀米がおすすめ)…適量 
※炊きたての温かいごはんではなく、おひつに入れて常温に冷めた状態が目安

<作り方>

1. あじの干物は魚焼きグリルで10分ほど香ばしく焼き、粗熱がとれたら頭と骨を除いて食べやすくほぐす。
干物は手でほぐすことで、無駄なく身をとることができる。
2. きゅうり、セロリは3mm厚さの薄切りにし、一緒に塩で軽く揉む。そのまま5〜6分おいてしんなりしたら水気をしっかりと絞る。みょうがは小口切りにする。青じそは手で粗くちぎる。
3. ボウルに豆腐と味噌を入れ、フォークなどで好みの粗さにつぶす。味噌がなじんだらAを加えて溶き混ぜる。
あらかじめ味噌と豆腐をなじませることによって、だしに溶けやすくする。豆腐の崩し具合は好みでよい。
4. 3に1、きゅうり、セロリを加えて混ぜる。大きめの器に盛り、みょうが、青じそを散らす。器に盛ったごはんにかけていただく。
※水出し昆布だしの作り方
水1ℓに対し、昆布20g(水の重量の2%)を入れて冷蔵庫でひと晩おく。翌日、昆布を取り出して調理に使う。

※昆布は8〜12時間で取り出してください。それ以上つけるとぬめりや雑味が出てきてしまいます。余った昆布だしは塩ひとつまみを加えて冷蔵庫で2〜3日保存可能。使い切れない場合は冷凍保存しましょう。冷や汁以外に、炊き込みごはんや煮物、野菜のスープなどにおすすめです。

【アレンジ①】焼き鮭の薬味たっぷり冷や汁

あじの干物の代わりに焼き鮭を使った、手軽で彩りのきれいなひと品。薬味のさわやかな香りとすだちの清涼感がたまりません。冷たいお茶漬け感覚でスルスルと食べられます。

「最初はおだしとすだちでさっぱり召し上がってみてください。途中で焼き味噌を加えて溶きながら食べると味わいが変わって二度楽しめます。鮭の代わりにしらすや焼きたらこなどを使ってもおいしいです。塩気は味見をしながらその都度調整を」

<材料>(2人分)

塩鮭(切り身・中辛)…1切れ
かいわれ大根…1パック
みょうが…1個
万能ねぎ…2本
青じそ…4枚
新しょうが…1/2片 ※または水にさらしたしょうがを使用しても
ごはん(常温・白米がおすすめ)…茶碗2杯分
白炒りごま…小さじ2

A
冷たいだし汁(かつお昆布だし)…500〜600ml
塩…少々
すだち(半分に切る)…1個
焼き味噌(※)…適量

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