
ライター : 大山 磨紗美
発酵食健康アドバイザー / 発酵文化人
東広島市在住。味噌づくり歴15年、広島県内各地で親子サークルでの味噌づくりワークショップを開催し、2018年12月広島県の事業「ひろしま「ひと・夢」未来塾」で味噌づくりで地域と個人…もっとみる
おいしいお米に上質な水!日本酒の名所「新潟県」
米どころとして知られる新潟県では、食用米だけでなく酒造りに適した品種、「五百万石(ごひゃくまんごく)」「越淡麗(こしたんれい)」「山田錦」なども生産されています。また、日本一長い信濃川が流れ、豊富な米と良質な水で古くから酒造りが盛んにおこなわれてきました。(※1)
新潟県は江戸時代には越後の国と呼ばれ、上越・中越・下越と地域が分かれていました。佐渡島を含めた4つのエリアの日本酒は、気候風土によって少しずつ特徴に違いがあります。
上越地方で作られる日本酒の特徴
上越エリアは、飛騨山脈など高い山に囲まれた豪雪地帯です。雪解け水豊かな上越では、ミネラル分が多い軟水と、カルシウムやマグネシウムが豊富な硬水の両方が湧き出ており、できあがる日本酒の味もさまざま。自然な甘口から端麗辛口の酒まで、味のバリエーションが豊富です。
1. 竹田酒造店「かたふね」
コクとまるみのある旨口の酒
竹田酒造店は幕末にあたる1866年、上越市大潟区に開かれた酒蔵。ここで作られる日本酒は、敷地内の井戸から汲み上げる弱軟水で仕込まれます。
代表銘柄「かたふね」の純米酒は、原料の米に酒づくりに適した品種である「越淡麗」「こしいぶき」を使用しています。甘めで飲みやすく、旨口で濃厚味わいが特徴。常温か、約40度の人肌燗でいただくのがおすすめです。
代表銘柄「かたふね」の純米酒は、原料の米に酒づくりに適した品種である「越淡麗」「こしいぶき」を使用しています。甘めで飲みやすく、旨口で濃厚味わいが特徴。常温か、約40度の人肌燗でいただくのがおすすめです。
2. 千代の光酒造株式会社「真(しん)」
辛口でバランスの良い酒
千代の光は妙高市で1860年に開かれた酒蔵です。2,000m級の妙高連峰の水脈から湧き出る水を使用し、全製品を吟醸酒に準じた製法で醸造しています。
「真」は、新潟の酒らしい淡麗でやや辛口で、米のうまみが味わえるバランスの良い日本酒。冷で飲むのがおすすめですが、お好みによって、ぬる燗程度であれば温めるのもアリです。
「真」は、新潟の酒らしい淡麗でやや辛口で、米のうまみが味わえるバランスの良い日本酒。冷で飲むのがおすすめですが、お好みによって、ぬる燗程度であれば温めるのもアリです。
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