ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

ピスタチオに含まれる栄養と効果効能

栄養と効果効能

  1. コレステロール低下作用のある「不飽和脂肪酸」
  2. 良好なお通じをサポートする「食物繊維」
  3. むくみ対策に重要な「カリウム」
  4. 思考や記憶力維持にも大切な「鉄」
  5. 貧血対策に欠かせない「銅」

コレステロール低下作用のある「不飽和脂肪酸」

不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられ、どちらも悪玉コレステロール低下作用があります。

ピスタチオは、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸のどちらも含んでいるため、コレステロールが気になるひとにおすすめです。(※1,2)

良好なお通じをサポートする「食物繊維」

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、ピスタチオにはどちらの食物繊維も含まれていますが、不溶性食物繊維の割合が多いです。

不溶性食物繊維は水分を含んでふくらみ、腸を刺激させてぜん動運動を促進することで、不要物を体外に排出させるはたらきがあります。また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方には善玉菌を増やす作用があるため、便秘対策に大切な栄養素といえるでしょう。(※3,4)

むくみ対策に重要な「カリウム」

カリウムは、体内でナトリウムと一定の濃度バランスを保ちながら存在します。ナトリウムは食塩やしょうゆ、漬け物などに含まれていますが、ナトリウムの過剰摂取によりカリウムとナトリウムのバランスが調整できず、むくみが現れることも。

そんなむくみ対策にカリウムが役立ちます。カリウムには体内に過剰にたまったナトリウムの排出を促す作用があるためです。(※5,6)

思考や記憶力維持にも大切な「鉄」

鉄は貧血対策のイメージが強いかと思いますが、実は思考や記憶力にも関わります。鉄は全身に酸素を運ぶはたらきがあるため、鉄が不足すると脳への酸素の供給が行きわたりづらくなり、思考力や記憶力の低下につながるおそれが。

最近頭がすっきりしない、忘れやすくなったと感じる場合は鉄の補給を意識してみてはいかがでしょうか。(※7)

貧血対策に欠かせない「銅」

聞きなじみがあまりない銅ですが、実は貧血対策に大切な栄養素です。赤血球中のヘモグロビンを作るために、銅は鉄を必要な場所まで運びます。そのため、鉄が十分にあってもそれを運ぶ銅が不足してしまうと、赤血球がうまく作れずに貧血の原因となるかもしれません。

日常生活において欠乏することはほとんどないですが、貧血が気になるひとは意識して摂取してみてはいかがでしょうか。(※8)
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