ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

話題のベトナム調味料「サテトム」

Photo by muccinpurin

調味料は、手軽に料理の幅を広げ、使いこなせば料理上手に近づける魔法のようなアイデムですよね。特に、海外にはまだまだ私たちが知らない調味料がたくさん!

この記事で取り上げるのは、ベトナム発の辛味調味料「サテトム」です。ベトナム風のラー油と呼ばれるサテトムですが、日本で味わえるものとどう違うのでしょうか?

SNSでも注目度急上昇!

家事をテーマにした人気番組で取り上げられて以来、サテトムの注目度はうなぎ上り。番組では卵かけごはんにプラスした、簡単ですぐ試したくなるアイデアが紹介されていました。

「初めて知ったけどうま辛で手放せない!」「辛いもの好きにはたまらない」など、日常の料理に気軽に取り入れられるとあって評価は上々。「番組で知って買いに走ったら売り切れだった」という声からもわかるように、取り扱う店舗では問い合わせが相次いだようです。

サテトムとは?特徴を解説

サテトムは、レモングラスとえびが入っているのが特徴。

大豆油、赤唐辛子のほかに、レモングラス、ガランガル(東南アジアでよく使われるしょうがの仲間)魚醤(ヌクマム)、乾燥えびなど、アジアを代表する旨みと香りが自慢の食材が詰まっています。フォーの味変に使ったり、炒めものにも使われるようですよ。

ベトナム風ラー油「サテトム」

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「サテトム」298円(税込)
東南アジア好きの筆者は何度かベトナムを訪れたことがありますが、実はサテトムの存在は今回初めて知りました。

辛い料理を食べるイメージが強い東南アジアにおいてベトナム料理は別格で、辛い料理が少ないのです。フォーや生春巻きもやさしい味わいですし、バインミーなんかも一切辛くありません。

とはいえもちろん、料理の味変調味料としてはとても便利そうですよね。さっそくどんな味かチェックしてみましょう。

えびとレモングラスの主張強め

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蓋を開けると、えびとレモングラスの香りがぶわっ!見た目は日本で見かける食べるラー油と変わりませんが、香りが完全にアジアですね。

さわやかなレモングラスと、えびの殻のような香ばしい香りが漂います。食べる前からベトナムっぽさがすごい!レモングラスのせいか、タイ料理の印象もありますね。

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試しに味見してみると、唐辛子の辛さのあとからにんにくやえびの旨みが時間差で押し寄せてきます。辛いと言ってもしっかりとした旨みがあるので、どんな料理とも相性がよさそうですね。

レモングラスのさわやかで、ベトナムのようなタイのような……いずれにせよ、アジアの雰囲気がします。さっそく料理にちょい足ししてみました。

サテトムを使ったおすすめアレンジレシピ

フォーにプラスして味変に♪

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ベトナム料理と言ったら外せないフォーに足してみました。フォーの代わりにそうめんを使い、ニョクマムと鶏ガラスープをお湯で溶き、仕上げにお酢をちょっぴり。ささみとフライドオニオン、ライムのかわりにレモンをトッピングすれば、手軽にフォーが楽しめますよ。

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そのまま味見したときとの印象とはガラッと変わり、唐辛子やレモングラスの香りが湯気とともに立ちのぼり、よりアジア感が強調されます。シンプルでやさしい味のスープにえびの旨みやレモングラスの香りが溶け込み、まるでベトナムのローカル食堂で食べたような味わいに。

レモングラスのさわやかさのおかげで、暑い夏でもするするっと食べられそうな味です。パクチーやミントなどのハーブとも相性がよさそうなので、お好みでプラスしてみてくださいね!

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