バナナ

食物繊維が豊富に含まれており、腸活に役立つ果物のなかでも、とくにおすすめなのはバナナです。食物繊維の含有量は100gあたり1.1g。また、オリゴ糖が多く含まれているのもメリットです。

皮をむくのに包丁がいらないため、朝食やデザートとして手軽に食べられるのがうれしいですね。(※5)

腸活を心がけるメリットは?

便秘対策になる

腸内の悪玉菌が作り出す有害物質には、腸管を麻痺させる、大腸の運動を滞らせるなどといった作用があります。そのため、悪玉菌が増殖して腸内細菌のバランスが崩れると、便秘の症状が出ることも。とくに善玉菌の数が少なくなりがちな高齢者の方は、注意が必要です。

善玉菌を増やすと悪玉菌の増殖を抑えられるため、腸活は便秘対策になりますよ。(※1,6)

下痢対策になる

便秘の原因となる悪玉菌ですが、下痢を引き起こすこともあります。悪玉菌が生成する有害物質を身体の外に出そうと、大腸の運動が活発になるためです。このとき、有害物質だけでなく善玉菌も体外に排出されるため、放っておくと悪循環に陥るおそれが。

下痢は腸内環境が乱れたとき、初期に起こる症状のひとつ。もし頻繁に下痢の症状が現れる場合は、腸活をおこなって対策しましょう。(※6)

免疫を維持する

腸には「腸管免疫」という免疫システムが備わっており、ウイルスや細菌などの病原体から身体を守るはたらきがあります。腸内環境が悪化すると、腸管免疫の機能が衰えてしまうため、注意が必要です。

また、善玉菌の構成物質には、免疫力を高める作用があることも明らかになっています。免疫を維持するために、善玉菌を増やす腸活が役立ちますよ。(※1,6)

腸活の食べ物を取り入れるうえで大切なことは?

ヨーグルトや納豆など善玉菌を含む食材を「プロバイオティクス」、食物繊維やオリゴ糖など善玉菌のエサとなる成分を含む食材を「プレバイオティクス」といいます。これらを合わせて摂る「シンバイオティクス」は、プロバイオティクスとプレバイオティクスの相乗的作用が期待できるため、腸活におすすめです。

たとえば、ビフィズス菌を含むヨーグルトに、オリゴ糖と食物繊維を含むバナナを加えるといったように、食材の組み合わせを意識しましょう。オリゴ糖は特定保健用食品として販売されていますが、摂りはじめは下痢を引き起こすことがあるため、注意してくださいね。(※1,7)
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