ライター : kinako

サトイモの種類はどれくらいあるの?

サトイモの品種は日本だけでも200種以上、名が知られているものだけでも5種以上と大変豊富です。煮物によく使われるものは土垂(どだれ)や、石川早生(いしかわわせ)。でも、それぞれ食べられる部分は別なんですよ。サトイモは種類によって親芋専用種、子芋専用種、親子兼用種、茎芋専用種と、食べる場所が違うのです。

同じように見えて奥が深いサトイモ。スーパーなどで手に入る、主な種類をご紹介します。

サトイモの代表種6選

1. サトイモといえばこれ!土垂(どだれ)

土垂は、サトイモのなかでもっともポピュラーな種類です。収穫するのは子芋と孫芋。ふっくらした楕円形やお尻が大きいしずく形をしています。ねっとりやわらかな食感で、煮くずれしにくいため煮物にぴったり。マッシュして食べるのもおすすめですよ。全国各地で生産ができ、年間を通して流通していますが、一番おいしい時期は10~12月です。

2. きぬかつぎでおなじみ♪ 石川早生(いしかわわせ)

画像はイメージ

大阪府の石川村(現河南町)で誕生したサトイモです。早生の名がついているとおり、収穫は8~9月と早め。サトイモのなかでは小ぶりで、ころんとした形をしています。食感はやわらかく、淡泊な味わい。皮ごと蒸し上げる、きぬかつぎによく使われる種類です。味噌ダレをつけてもおいしいですよ。

3. 赤い芽が特徴!セレベス

セレベスは、インドネシアのセレベス島から伝わったサトイモです。親子兼用種で親芋は長球形、子芋はしずく形。芽が赤いという特徴があります。また、ぬめりがすくないため、調理しやすいこともポイント!熱を加えるとホクホクになるので、含め煮がおすすめです。旬は11~12月ですが、9月頃から出荷が始まります。

4. お正月の縁起物!八つ頭(やつがしら)

頭が8つかたまっているようだから、と名づけられた八つ頭も、サトイモの仲間です。ねばりが少なく、しっかりした食感。ほんのりと甘さを楽しめます。旬は11~1月。子孫繁栄、末広がりの「八」、人の「頭(リーダー)」になるようにという願いをこめた縁起物として、おせち調理にも使われます。

5. サトイモの高級品種!海老芋(えびいも)

京芋、唐芋の別名を持つ品種です。海老芋と呼ばれるようになったのは、表面の縞模様と、反り返った形が海老に似ているため。主に子芋を食べますが、親芋、孫芋も食べられます。旬は11~1月。ほくほくした食感でほどよい甘味があり、煮くずれしにくく、調理しても色がつきにくいという特徴を持っています。

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