ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

ふきのあく抜き・下ごしらえ

Photo by 稲吉永恵

調理時間 20
ふきのあく抜きや下ごしらえは、面倒だと思っている方も多いのでは?ふきは全体に筋があるので、丁寧に皮むきをすることでおいしく仕上がります。きちんと手順をふめば、意外とスムーズにおこなえますよ。皮をむく手間をできるだけ少なくするために、長いままでゆでるのがポイントです。

必要なもの(作業しやすい分量)

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手順

1.塩をふって板ずり

まな板におかれたふきに塩を振ったもの

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ふきは、根元の硬い部分を切り、ゆでるためのフライパンや鍋の直径よりもやや短めに切ります。1束(10本程度)当たり塩大さじ1杯ほどを振ります。
ふきを板ずりする様子

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両手でふきを擦り合わせるようにして、板ずりします。

2.ゆでる

沸騰したお湯にふきを入れる様子

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フライパンや大きな鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩がついたままふきを入れます。
鍋でふきをゆでる様子

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中火で5分ほどゆでます。細いふきは、3分ほどでゆであがるため、早めに取り出してください。
水をはったボウルにふきを入れた様子

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ゆであがったものから、冷水に取り出してひたしておきます。途中で水がぬるくなったら、入れ替えましょう。

3.皮をむく

ふきの太いほうの皮をむく様子

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ふきには全体に筋があるので、丁寧に皮をむきます。まず、太いほうを上にして、2cmほど1周分皮をむきます。
ふきの皮をむく様子

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むいた皮をまとめて持ち、一緒に下に向かって引っ張ります。
ふきの皮を引っ張る様子

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ふきを持ち替えて、最後まで一気に引っ張ります。
ふきの皮を2cmほどむいたもの

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ふきの皮はむき残しがあるため、今度は逆から皮をむきます。反対側も2cmほど1周分皮をむきます。
ふきの皮をむく様子

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むいた皮をまとめて持ち、一緒に引っ張ります。
皮をむいたふきを手に持った様子

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全体の皮をむいてできあがりです。

4.水にひたす

水をはったボウルに入った皮をむいたふき

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皮をむき終えたふきは、水にひたしておきましょう。ひと晩ほどつけるとあくがきれいに抜けます。

よくある質問

質問回答
1. あく抜きをせずに、ふきは食べられる?食べられない
ふきには、ピロリジジンアルカロイド類という天然毒が含まれているので、しっかりとあく抜きをすること(※)
2. あく抜き後のふきは、どのように保存する?冷蔵保存する場合は、食べやすい長さに切り保存容器に入れ水をはる。毎日水を替えると1週間ほど保存可能
冷凍保存する場合は、食べやすい長さに切ってから水をきれいに拭き取る
使う分量ずつラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて密封し冷凍する。1ヶ月ほど保存可能
3. 板ずりする理由は?色が鮮やかになる
皮がむきやすくなる
あくが抜けやすくなる
4. ゆで時間の目安は?細いふきは3分ほどゆでる
直径1cmほどの太いふきは、5〜6分ゆでる
5. ゆでたあとに水にさらす時間の目安は?ふきを冷ますために5分ほどさらす
皮をむいたあとは、水にさらしたままひと晩おくとしっかりあくが抜ける
6. 皮をむく理由は?筋がかたく、食べたときに口に残るため
7. 皮を簡単にむくコツは?ふきの皮を2cmほど1周むいてから、まとめて持ち一緒に引っ張る
8. ふきの葉もあく抜きが必要?葉もあくが強いので、あく抜きをすること
沸騰した湯で30秒ほどゆで、湯を替えて3、4回ほど繰り返す

ふきはあく抜き、下ごしらえを丁寧におこなおう

特有のほろ苦さや歯ざわりが魅力のふき。煮物や佃煮にしたり、炊き込みごはんに入れたりすると風味豊かで、春の訪れを感じさせます。ふきは、あく抜きや下ごしらえがとても大切。全体的に筋があるので、両方から丁寧にむくのがコツですよ。

下ごしらえは一見むずかしそうに見えますが、意外と簡単におこなえます。スーパーでふきに出会ったら、ぜひ手に取って献立に取り入れてみてくださいね。
【参考文献】
(2023/04/09参照)

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