2. 調味液を作り、漬け込む

Photo by muccinpurin

小鍋に調味液の材料を入れ、沸騰させてしっかりとアルコール分を飛ばします。 調味液の粗熱が取れたら、刻んだにんじん、するめ、昆布と混ぜ合わせます。 ※見やすいようにボウルで作業していますが、清潔な保存容器で直接作業してください。

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調味料を混ぜ込んですぐは、ボウルを傾けると調味液が残っている状態です。するめや昆布も固く、にんじんもシャキシャキ感が残っています。 調味液と和えたら、冷蔵庫でひと晩漬け込みます。

食べごろは漬けて2~3日後

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こちらが、ふた晩漬けた松前漬けです。漬けたばかりの状態と比べると、にんじんがしんなりとし、昆布やするめがふっくらとやわらかく戻っています。さらに、昆布の成分が溶け出して粘りが出てきます。 調味液のカドが取れてまろやかな味になり、昆布やするめの旨み、にんじんの甘みがプラスされ、味に奥深さが出た2日目以降が食べごろです。特に、板状のするめをカットして使う場合は、するめに厚みがあるのでふやけるまでに最低でも2日ほどかかります。 保存期間中も、容器を振ったりして一日1回ほどかき混ぜると、味が全体に行き渡りよりおいしくなります。

松前漬け作りのコツ

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味の調整方法は…

分量通り作っても、昆布やするめの塩分の違いで味が濃く(または薄く)なってしまうことがあります。 もっと味を薄くしたい場合、酒を煮切って冷ましたものを加え、よく混ぜて漬け込みます。もっと味を濃くしたい場合は、しょうゆを加えて、よく混ぜて漬け込みます。甘みが欲しいときは、煮切ったみりんを冷まして加えて調整してください。 アルコール分(みりんや酒)を加えるときは、かならず煮切ってから加えることを忘れないでくださいね。調味液を追加してすぐは味がなじんでいないため、ひと晩ほど置いて再度味見をしてください。

材料選びのポイント

松前漬けの要となる昆布とするめ。年末になると、「松前漬けセット」として、昆布とするめの細切りが一緒になったものが販売されていますが、このセットが意外と高価。松前漬けセットに変わる、おすすめの材料をご紹介します。 コンビニやスーパーのおつまみコーナーで販売されている「するめそうめん」を使えば、手が痛い思いをしながら切る手間もなく、しかも材料費はたったの100円ほど。細いのでふやけるのも早く、一石二鳥です。 昆布は市販の細切りのものを使うか、おつまみ昆布などの薄いものを、酒を含ませたガーゼで拭いてから細切りにして使ってください。

保存方法と日持ち

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松前漬けは冷蔵で2週間ほど日持ちします。ただし、長期保存するにはいくつかのポイントがあります。 まず、清潔な容器を使うこと。さらに、食べる分を取り出すときは、清潔な箸を使ってください。あまり味を薄くしすぎる(しょうゆの量を減らしすぎる)と痛む原因になるので、調味料の分量にも配慮が必要です。 それでも食べきれそうにないときは、ジッパー付きの保存袋に入れて空気を抜き、冷凍保存してください。冷凍であれば2カ月ほど保存できます。食べるときは冷蔵庫で解凍してくださいね。

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