ライター : 佐々木 梓

管理栄養士

そら豆ってどんな食材?

そら豆はマメ科ソラマメ属の植物です。エジプトでは4000年以上前から食用として栽培されている歴史ある食材。日本には奈良時代に伝わりました。(※1) さやを天に向けて実ることから「空豆(そらまめ)」と呼ばれるようになったと言われています。また蚕が作るまゆの形に似ていることから「蚕豆(そらまめ)」と書かれることもあります。(※2) そら豆は完熟したものを乾燥させて使う種実用と、未熟なうちに収穫する青果用とがあり、料理に使うみどり色がきれいなそら豆は青果用のものです。(※1)

そら豆の旬はいつ?産地はどこ?

そら豆の旬は4~6月。収穫の時期によってもおすすめの食べ方は異なります。4月ごろは豆が若くみずみずしいのが特徴。ゆでて塩をふったもののように、シンプルに味わうのが最適。 6月ごろは皮が厚くなって水分も減っていき、その分ほっこりとした豆の風味が強くなります。このコクを活かしたポタージュのような料理に使うのがぴったりです。(※3)

産地

そら豆は全国生産量の4割弱が九州で栽培されています。その中でも、もっとも生産量が多いのは鹿児島県。全国の生産量の3割弱を占めています。 そら豆の旬は初夏ですが、鹿児島からは早いもので年末頃から出荷されるものもあるようです。そのほか千葉、茨城など、全国各地で栽培されています。(※1)

そら豆はどんな栄養がある?

たんぱく質のほか、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン、カリウム、亜鉛、鉄などのミネラルをバランスよく含みます。(※3) そら豆の薄皮は口当たりが悪い印象ですが、そら豆の中でも食物繊維を多く含む部分。4月頃の旬を迎えたそら豆では比較的やわらかいので、食べるようにするとベストです。(※2)

そら豆の選び方と保存方法

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