ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

牛タンは牛肉のどこの部位?

牛タンは牛の舌にあたる部分で、舌のどの部位を用いるのかによって4種類に分けられます。

霜降りで一般的に焼肉では特上にあたる部位なのが「タン元」、適度に脂がのっているのが「タン中」、固くて焼肉よりも煮込み料理で使われることが多い「タン先」、筋が多く焼肉には向かない「タン下」と、味や食感、適する調理法が異なります。

牛タンのカロリー・栄養価

重量カロリーたんぱく質脂質糖質
牛タン1枚17g54kcal2.3g5.4g0g
(※1,2)
焼肉用の薄切り牛タンは1枚あたりおよそ17gです。比較的カロリーの低い部位であること、糖質をほとんど含まないことから、ダイエット中にも向いている部位であるといえるでしょう。またビタミンB2、B12を代表とするビタミンB群ややナイアシン、鉄分を多く含みます。

調理法の違い

カロリーたんぱく質脂質糖質
牛タン・生318kcal13.3g31.8g0.2g
牛タン・焼き401kcal20.2g37.1g0.2g
※100gあたりの栄養価です。(※1,3)
牛タンを生の状態と焼いた状態で比較すると、焼いて水分が抜ける分、可食部100gあたりのカロリーやたんぱく質量、脂質量はいずれも増加することが分かります。

ほかの部位と比べると

カロリーたんぱく質脂質糖質
牛タン318kcal13.3g31.8g0.2g
牛肩ロース肉380kcal13.8g37.4g0.2g
牛ばら肉472kcal11.0g50.0g0.1g
牛ヒレ肉207kcal19.1g15.0g0.3g
※100gあたりの栄養価です。(※1,4,5,6)
牛肉のほかの部位と100gあたりの栄養価を比較すると、牛タンは比較的低カロリー、低脂質な部位です。特に牛肩ロース肉や牛ばら肉と比べるとヘルシーですね。

一方牛タンは、脂身が少なくやわらかい牛ヒレ肉よりもカロリーや脂質量は多いことが分かります。

ダイエット中に牛タンを食べるときのポイント

ポイント

  1. ごはんを一緒に食べ過ぎない
  2. 野菜も十分に摂る
  3. たれではなく塩やレモンで味付けをする

ごはんを一緒に食べ過ぎない

牛タンといえば焼肉で食べるのが一般的ですが、一緒にごはんを食べ過ぎるとカロリーや糖質の摂り過ぎになるため注意しましょう。

外食で焼肉屋へ行く場合、ごはんのサイズが選べることが多いので、なるべく小さいサイズのごはんを選ぶようにしてくださいね。(※7)
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