ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

実は高カロリー?干し芋のカロリー・糖質

重量カロリー糖質
干し芋(1枚)25g 69kcal15.9g
干し芋(100gあたり)100g277kcal63.7g
(※1,2)
干し芋は100gあたりのカロリーが277kcal、1枚あたりにすると69kcalになります。また、糖質は100gあたり63.7g、1枚あたりで15.9gとなり、カロリー・糖質ともに高い値であることがわかりますね。

素材の味だけでしっかりと甘い干し芋はつい手が止まらなくなってしまいますが、食べ過ぎには注意が必要ですよ。

ほかの調理法とカロリーを比較

カロリー糖質量
干し芋277kcal63.7g
焼き芋151kcal34.5g
蒸し芋(ふかし芋)129kcal29.9g
(※2,3,4)
同じさつまいもでも調理法が変わるとカロリーも変わります。100gあたりで比較すると、干し芋がもっともカロリーが高いことがわかります。焼き芋と干し芋では、100kcal以上の差があります。また、糖質量もカロリーに比例して干し芋が一番高いです。

その理由は干し芋の製造方法にあります。干し芋は蒸して、薄く切ってから干して作られます。そのため水分含有量が少なくなり、焼き芋や蒸し芋と比べるとカロリー・糖質量が高くなりますよ。(※5)

ダイエットに干し芋がおすすめな理由

理由

  1. 低脂質
  2. 豊富な食物繊維
  3. ビタミン・ミネラルを含んでいる
  4. 噛み応えのあるかたさ

低脂質

カロリー・糖質ともに高い干し芋は、一見ダイエットに不向きな食材であるように思えます。しかし、低脂質でもあり、ダイエットの強い味方になってくれますよ。

脂質は私たちの体に必要な栄養素のひとつですが、摂り過ぎると肥満につながるおそれがあります。干し芋に含まれる脂質は100gあたり0.6gと非常に少なく、脂質の摂取量が気になるダイエット中にぴったりな食材なのです。(※2,6)

豊富な食物繊維

干し芋には、100gあたり水に溶けやすい水溶性食物繊維が2.4g、水に溶けにくい不溶性食物繊維が3.5g含まれており、食物繊維が豊富といえる食材です。

水溶性食物繊維は小腸での栄養素の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える作用があります。また、不溶性食物繊維は、便のかさを大腸を刺激し、排便をスムーズにするはたらきも。

どちらの食物繊維も、腸内環境を整えるはたらきがあり、ダイエット中に気になる便秘対策ができるのがうれしいポイントですよ。(※7,8)

ビタミン・ミネラルを含んでいる

ダイエット中は、ぜひバランスの取れた食事を摂ることを心がけてほしいです。極端な食事制限をしようとすると、栄養バランスに偏りが生じて必要な栄養素が足りなくなってしまうことも考えられます。すると、ダイエットどころか、健康を損なうおそれも出てきてしまいますよ。

干し芋はビタミン・ミネラルを豊富に含んでおり、栄養を補うのにぴったりの食材です。低脂質なので、ダイエット中の間食にもおすすめですよ。(※9,10)
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