【管理栄養士解説】炭酸水ダイエットって本当にやせる？飲むタイミングも

シュワシュワとした舌触りと爽快なのど越しで、食事中や小腹が空いたときに人気の炭酸水。「健康にいい」「ダイエットに期待できる」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。この記事は炭酸水のダイエット作用と飲むタイミングや量について、管理栄養士がお伝えします。 2024年10月21日更新

ライター : 嘉山ゆりか

管理栄養士 / 健康運動指導士

炭酸水ダイエットは本当にやせる？

炭酸水を飲めば手軽にダイエットできるという噂も聞きますが、実際のところ「炭酸水を飲むだけで簡単にやせる！」とは言い切れません。炭酸が血管に入ると、血管の内側の壁を刺激することで血行を促進すると言われています。

しかしそれよりも、炭酸による満腹感を上手に利用して食べ過ぎないために飲んだほうが、ダイエット成功に繋がるかもしれません。（※1）

炭酸水のダイエット効果

効果

満腹感を得られる
便秘解消
体温を上げる

満腹感を得られる

空腹感が強いときに食事をして、ついつい食べ過ぎてしまった経験はありませんか？そんなときに炭酸水を飲むと、炭酸ガスが胃の中で膨らむことで満腹中枢が刺激され、空腹感を和らげられます。

無糖炭酸水は0kcalなので、安心してダイエットにも取り入れやすいです。（※1,2）

便秘解消

炭酸水を少量（100ml程度）飲むことで炭酸が血管や細胞を刺激し、胃腸のはたらきを活発にすると言われています。腸のぜん動運動が低下していることで便秘がちになり、悩んでいる方におすすめです。

しかし胃のはたらきがよくなることで同時に食欲が増してしまう可能性もあるため、食事の量を決めてついつい食べ過ぎてしまわないように注意しましょう。（※1,3）

体温を上げる

ダイエットによる偏った食生活により、栄養不足や筋肉量の低下を招き、体が冷えやすくなってしまうことも。炭酸の刺激は体温の低下を抑えることが確認されているため、冷え対策に役立ちます。

しかし冷えの根本的な解決にはならないため、極端なカロリー制限によるダイエットよりも、バランスのよい食事を摂ることをおすすめします。（※4,5,6）