ウェルダン

ウェルダンは、ステーキ肉の表面にしっかりと焼き色がつき、中心温度が70-80度の状態を指します。中もほとんどに火が入っており、肉の生々しさはありません。

ウェルダンはまず表面を強火で肉汁が浮き出るまで焼き、裏面もそのまま強火で肉汁が浮き出るまで焼きます。最後は火を弱め、硬くなるまで焼いたらできあがりです。

ステーキを焼く前の下準備

1. 肉を常温に戻しておく

Photo by sakura4

肉は焼く30分から1時間前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきます。冷蔵庫から出したばかりの肉だと冷たいので、火が通るまでに時間がかかってしまうんですね。「表面は焼けたけど中は生焼けだった」というのは、よくありますよね。

冷たいまま中までしっかり火を通そうとすると肉は硬くなり、パサパサになってしまいます。そんなムラ焼けをなくすためにも、肉は必ず常温に戻してから使いましょう。

2. 筋を切り叩く

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肉を焼いていると、フライパンの中で反り返ってしまったことはありませんか? それは肉を加熱すると、繊維質が急激に縮んでしまうからなんです。特に赤身と脂身の間には筋が入っており、この筋が焼いたときの縮みの大きな原因になります。

それを防ぐために、この筋を包丁の先で何か所か切り、全体を包丁の背で叩いておきましょう。そうすることによって食べたときの食感も良くなり、やわらくなります。

健康やダイエットのため、脂身を取り除きたいという人もいるでしょう。もし脂身を取りたいなら、焼く前ではなく、焼いたあとに切り落としてください。脂身には旨味がたくさん含まれているので、最初に捨ててしまうのはもったいないですよ。

3. 下味をつける

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下味は肉の旨味を引き出すのに大切な作業です。ただし、ここで絶対にやってはいけないのは、塩こしょうしたあと、長い時間放置しておくこと。

塩をふって時間が経つと、肉の内部の水分や旨味が抜けて、パサパサになってしまうんです。下味は焼く直前にふるのがポイント! 下味は片面だけでOKです。

では、さっそく焼いていきましょう。

ステーキのおいしい焼き方

1. フライパンをよく熱する

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まずフライパンをよく熱してから、サラダ油をひきます。油がフライパン全体にまわして、塩コショウした面を下にしてお肉を静かに入れます。ニンニクがあれば、お肉を入れる前に炒めて油に香りをつけておくのもいいですね。炒めたニンニクは取り出しておきます。

牛脂が手に入れば、サラダ油の代わりに使うと、より風味豊かに焼き上がります。

2. 強火でお肉に焼き色をつける

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強火でお肉をジュッと焼き、おいしそうな焼き色をつけます。このとき、上になっている面にも塩コショウをふっておきましょう。余分な脂分が出て来たらキッチンペーパーで拭き取ってくださいね。長時間の加熱はNGです。1分ほどで火を弱め、ミディアムなら1分半から2分ほど焼きます。

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