貧血対策に役立つ「鉄」

水菜100gあたりに、2.1mgの鉄が含まれています。鉄は私たちに必要な微量ミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在しています。

鉄を摂る量が少ないと、酸素を全身に運搬するヘモグロビンの生成が滞り、貧血症状につながるおそれが。不足しないよう積極的に摂ることをおすすめします。

特に女性は月経で鉄が失われがちなので、意識して毎日の食事に取り入れるといいでしょう。(※1,10)

血圧を調整してくれる「カリウム」

水菜100gあたりに、480mgのカリウムが含まれています。

カリウムにはナトリウムの排出を促すはたらきがあります。ナトリウムの摂り過ぎは血圧が高くなる原因のひとつです。カリウムが排出される際に同量のナトリウムも一緒に排出されるため、血圧が高くなるリスクを減らすことができますよ。

アルコールやコーヒーなどの利尿を促す飲み物をたくさん摂ると、カリウムが不足することがあります。意識してカリウムを摂取したいときには気をつけましょう。(※1,11)

水菜の栄養価は高い?ほかの野菜と徹底比較

カロリー食物繊維β-カロテンビタミンC葉酸カルシウムカリウム
水菜23kcal3.0g1,300μg55mg140μg210mg2.1mg480mg
ほうれん草18kcal2.8g4,200μg35mg210μg49mg2.0mg690mg
小松菜13kcal1.9g3,100μg39mg110μg170mg2.8mg500mg
キャベツ23kcal1.8g24μg38mg66μg42mg0.3mg190mg
レタス11kcal1.1g240μg5mg73μg19mg0.3mg200mg
(※1,12,13,14,15)
水菜は上記の野菜と100gあたりで比較すると、カロリー、食物繊維、ビタミンC、カルシウムが一番高い値であることがわかります。

水菜よりも数値の高い栄養素を含む野菜はありますが、比較した野菜のなかで水菜が一番低い値のものはありません。水菜が栄養豊富だということがうかがえますね。

水菜を加熱すると栄養が減る?調理方法別に比較

カロリー食物繊維β-カロテンビタミンC葉酸カルシウムカリウム
生の水菜23kcal3.0g1,300μg55mg140μg210mg2.1mg480mg
ゆでた水菜21kcal3.6g1,700μg19mg90μg200mg2.0mg370mg
塩漬けの水菜26kcal3.5g1,100μg47mg130μg200mg1.3mg450mg
(※1,16,17)
調理方法別に水菜の栄養を100gあたりで比較してみると、生の水菜に比べて水溶性の栄養素であるビタミンC、葉酸、水に弱いカリウムの含有量が少ないことがわかります。そのほかにもカルシウムや鉄の含有量も少ないです。

一方、ゆでた水菜では、生よりもβ-カロテンの含有量が多いことがわかります。β-カロテンは油に溶けだしやすい性質を持っています。ゆでる調理法では損失が少ないことが考えられますよ。(※6,7,11,18)

栄養を無駄なく摂れる水菜の食べ方

水菜の栄養を逃さず摂る方法

  1. 生で食べる
  2. 加熱する場合は汁物にする
  3. 動物性のたんぱく質を組み合わせる
  4. ビタミンDが豊富な食品と一緒に摂る

生で食べる

水菜の栄養を逃さず食べるには、サラダや和え物などにして生で食べるのがおすすめです。水菜に含まれる栄養には、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりするものがあります。生で食べればそれらの栄養も無駄なく摂ることができますよ。(※1,6,7,11)
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