ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

栄養がないは嘘!水菜に豊富な栄養とその効果

水菜の栄養

  1. 腸内環境を整える「食物繊維」
  2. 老化対策に役立つ「β-カロテン」
  3. 肌の健康を保つ「ビタミンC」
  4. 赤血球の生成を助ける「葉酸」
  5. 健康な骨を作る「カルシウム」
  6. 貧血対策に役立つ「鉄」
  7. 血圧を調整してくれる「カリウム」

腸内環境を整える「食物繊維」

水菜100gあたりには、3.0gの食物繊維が含まれています。そのうち、0.6gは水溶性食物繊維で、2.4gは不溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維には栄養素の吸収をゆるやかにし、食後血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。また、不溶性食物繊維は、便を増やして大腸を刺激し、便通を促すため便秘対策に役立ちますよ。どちらの食物繊維も腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。(※1,2,3)

老化対策に役立つ「β-カロテン」

水菜100gあたりには、1,300µgのβ-カロテンが含まれています。β-カロテンの含有量が多いので、意外かもしれませんが水菜は緑黄色野菜のひとつなのです。

β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わるので、プロビタミンAとも言われます。老化の原因となる活性酸素の発生を抑えたり、取り除いたりするはたらきがあるので、老化対策のためにも摂りたい栄養素ですね。(※1,4,5)

肌の健康を保つ「ビタミンC」

水菜100gあたりには、55mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは水溶性の栄養素です。細胞間をつなぐたんぱく質であるコラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。

また、活性酸素から体を守る抗酸化作用があります。水に溶けだしやすい性質なので、洗うときは水につけすぎないようにしましょう。(※1,6)

赤血球の生成を助ける「葉酸」

水菜100gあたりには、140µgの葉酸が含まれています。葉酸は水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB12とともに赤血球を作る際に必要な栄養素です。不足すると赤血球がうまく作れず、貧血につながるおそれがあるので、積極的に摂りたい栄養素です。

また、葉酸は細胞の分裂や成熟にもかかわるため、妊娠計画中や妊娠中にはより多くの葉酸を摂取することが望ましいとされています。(※1,7)

健康な骨を作る「カルシウム」

水菜100gあたりに、210mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯を形成するのに必要なミネラルの一種です。

カルシウムはビタミンDの摂取量や運動負荷によっても利用効率が異なります。吸収や利用効率を上げるためには、カルシウムと同時にビタミンDを摂る、運動をして骨に適度な刺激を与えるといったことが大切です。(※1,8,9)
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