ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

ビタミン以外も!オクラに豊富な栄養成分

栄養素オクラ100gあたりの量1本(8g)あたりの量
たんぱく質2.1g0.2g
脂質0.2g0g
糖質1.6g0.1g
食物繊維5.0g0.4g
葉酸110μg8.8μg
β-カロテン520μg42μg
ビタミンE1.2mg0.1mg
カリウム280mg22.4mg
カルシウム92mg7.4mg
(※1,2)
オクラの糖質や脂質は低いですが、葉酸やカリウム、カルシウムなどのビタミンやミネラルが豊富です。

ビタミンやミネラルは、健康維持や体調管理に欠かせません。しかし、体内でほとんど作られないため、食品から摂取する必要があります。

オクラは糖質や脂質を気にせず、ビタミンやミネラルを補給できる食べ物といえるでしょう。(※3)

オクラのネバネバ成分は「ペクチン」

オクラの特徴であるネバネバの正体は、水溶性食物繊維の「ペクチン」です。ペクチンには、腸内の善玉菌である乳酸菌を増やすといった整腸作用が望めます。

さらに血糖値の上昇を抑えたり、食物中のコレステロール値を下げたりする作用もあるんですよ。(※4)

オクラの栄養に期待できる効果効能4選

効果効能

  1. 便秘やむくみの対策
  2. 老化対策
  3. 胎児の成長をサポートする
  4. 免疫機能の維持

1. 便秘やむくみの対策

オクラに含まれる食物繊維が便秘に、カリウムがむくみ対策に役立ちます

食物繊維は、便通を整える作用があります。近年の日本人は食物繊維が不足しているとされているため、積極的に摂りたいものです。

また、カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促す作用があるため、食塩の摂り過ぎによるむくみ対策に役立ちますよ。(※5,6)

2. 老化対策

オクラに含まれるビタミンA(β-カロテン)やビタミンE、ビタミンCなどが老化対策をサポートします。ビタミンA・C・Eは活性酸素のはたらきを抑える作用があるためです。

活性酸素は、老化を引き起こすおそれがある物質で、本来であれば酵素によって抑えられます。しかし、年齢を重ねると酵素の量が減少します。酵素によって処理できない活性酸素を抑えるのに、ビタミンA・C・Eが役立ってくれるでしょう。(※1,7)

3. 胎児の成長をサポートする

オクラに豊富な葉酸は、人の体の成長に必要な栄養素です。DNAといった核酸やたんぱく質の合成を促進し、細胞の産生や再生を助けるはたらきがあります。

葉酸は胎児の発育に必要で、妊娠前~授乳中の積極的な摂取がすすめられる栄養素ですよ。(※8)
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