ライター : FOODIE

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア

この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
手軽につまめて、パーティーでも重宝するサンドイッチ。どうせなら、見た目も華やかに仕上げたいもの。そこで、今回はサンドイッチのおいしさを追求する専門ブランド<イッツ サンドイッチ マジック>を運営する、<アンデルセン>の熊井三典シェフに、おもてなしやホームパーティーで“映える”サンドイッチの作り方を教えてもらいました。
パン・ド・カンパーニュをくり抜いて作る本格的な「パン・シュープリーズ」と、手軽でかわいい「アコーディオンサンド」の2本立てです!

パーティーの主役! 「パン・シュープリーズ」を作ろう

ひとつめに教えていただくのは、パンを器に見立ててサンドイッチをぎっしり詰めた「パン・シュープリーズ」。「シュープリーズ」はフランス語で「驚き」という意味があるそうで、その名の通りふたを開けたときのインパクトは大! テーブルの主役になる華やかなメニューをマスターしましょう。

【レシピ①】プロが教えるパン・シュープリーズの作り方

【材料(直径24cmのカンパーニュ1台分)】

カンパーニュ(直径24cm)…1個 食パン、ブラウン食パン(10枚切り)…各4枚 バター(室温に戻す)…適量 好みのサンドイッチの具材…適量 ピクルス、ミニトマト、イタリアンパセリ(あれば)…適量

【作り方】

1. カンパーニュの器を作る
カンパーニュの上部1/4を波刃包丁で切り落とします。切り離した部分がふたになります。
ペティナイフで、底の手前まで1周切り込みを入れます。
「カンパーニュは固めのパンなので、側面ぎりぎりに切り込みを入れても大丈夫です」
切れ目から指を入れて、中身をくり抜きます。
「まず外周から剥がし、徐々に中心に向かって剥がしていきます。人差し指と中指の指先で底を押さえながら剥がしていくと、底に穴があかずにきれいにくり抜けます」
カンパーニュの器の完成です。
「手でくり抜くと表面が凸凹しますが、サンドイッチを詰めれば隠れるので、気にしなくて大丈夫です。くり抜いたカンパーニュの中身はシュープリーズには使用しませんが、捨てずに召し上がってくださいね」
2. サンドイッチを作る
サンドイッチ用の食パンにバターを塗ります。
「バターは室温に戻し、なめらかにした方が塗りやすいでしょう。シュープリーズの中に詰めるサンドイッチには、10枚切り程度の薄めの食パンを使うときれいに仕上がります。あれば白とブラウンの2色を使うと、見た目も華やかになりますよ」
バターを塗った食パンに、好みのサンドイッチ用の具材をのせ、それぞれ残りのパンではさみます。
「サンドイッチの具材をはさみ終わったら、軽く手で押さえてなじませます。濡れ布巾で包んでからさらにしっかりとラップで包み、冷蔵庫に30分ほど入れると、サンドイッチがしっとりします。そうすることで、乾燥を防ぎおいしい状態を保てるとともに、切りやすくなります」
サンドイッチの耳を切り落とします。
「サンドイッチを切るときは牛刀や三徳包丁を使うと、きれいでスピーディーに切ることができます。包丁は力を入れずに、刃先から斜めに入れて大きく動かすように使いましょう。サンドイッチは2段重ねて切ると、仕上がりの大きさが揃うので、きれいに仕上がります」
耳を落としたサンドイッチを6等分に切ります。
「サンドイッチを3等分に切ったあと、さらに半分に切るときは横に倒して高さを低くすると、切りやすくなります」
中に詰めるサンドイッチの完成です。
「今回はスモークサーモン、いちご、トマトとハム、たまごサラダの4種類のサンドイッチを白とブラウンの2種類のパンで作りました。具材は緑や黄色、赤など、色味が出るものを揃えると見た目に美しく仕上がります」
3. 器にサンドイッチを詰める
1のカンパーニュの器にサンドイッチを詰めていきます。
「周囲から順に2種類のサンドイッチを交互に詰めていきます。放射状に詰めるので、外側にどうしてもすき間ができますが、あとで飾りでうめるので、気にしなくて大丈夫です」
中心部分に残りのサンドイッチを詰めれば、シュープリーズの土台の完成です。
4. すき間をうめるように飾りつける
シュープリーズのすき間にミニトマトを詰めていきます。仕上げにピックを刺したピクルス、イタリアンパセリをところどころに飾れば「パン・シュープリーズ」の完成です。

くり抜いたカンパーニュの中身は、大きなサンドイッチにしても!

くり抜いたカンパーニュの中身は、そのまま食べるのはもちろん、クルトンにしたり、写真のような特大サンドイッチにしたりとアレンジするのもおすすめです。
「特大サンドイッチは、カンパーニュの中身をスライスして厚さを半分にして作ります。カンパーニュの底辺部分になっていた凹凸した面にチーズ(好みでOK)をかけ、軽くオーブンで焼き、レタス、トマト、きゅうり、ハムをはさみました。
オーブンで軽く焼いた面をあえて上にすることで、ザクザクとした食感を楽しめるとともに、デザインのアクセントにしています。ケーキのように1ピースずつカットしてお召し上がりください」

手軽に作るなら「アコーディオンサンド」もおすすめ!

パンに切れ目を入れ、いろいろな具材をはさんでいくアコーディオンサンドも、華やかでパーティーにはおすすめ。バゲットの表面に切り込みを入れるのが一般的ですが、それだと具材をはさみにくく、分けづらいのが難点。そこで今回は、簡単にちぎれて食べやすい驚きの作り方を教えていただきました!

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