ナトリウム(塩分)を排泄する「カリウム」

枝豆には、100gあたり590mgのカリウムが含まれています。

カリウムには、体内のナトリウムの排出を促進するはたらきがあるため、血圧の調整に役立ちます。また、神経伝達や筋肉の興奮伝導にかかわっており、さまざまな作用がありますよ。(※1,9)

貧血対策に役立つ「鉄」

枝豆には、100gあたり2.7mgの鉄が含まれています。鉄は血液中に含まれるヘモグロビンに多く存在し、貧血対策には欠かせない重要な栄養素です。

鉄には、体内に吸収されやすいヘム鉄と、吸収されにくい非ヘム鉄があります。枝豆に豊富に含まれるのは非ヘム鉄。動物性たんぱく質やビタミンCを含む食品を一緒に食べることで、吸収率がアップしますよ。(※1,10)

免疫アップにかかわる「亜鉛」

枝豆には、100gあたり1.4mgの亜鉛が含まれています。体内で作ることができないミネラルで、酵素反応の活性化や、ホルモンの合成・分泌の調整などさまざまなはたらきが。また、亜鉛は免疫細胞のはたらきを活性化するといわれています。

亜鉛はアルコールによって排泄量が増えるため、おつまみには亜鉛が豊富な枝豆を選ぶのがおすすめです。なお、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に食べることで吸収がよくなりますよ。(※1,11)

細胞の老化対策に役立つ「メチオニン」

枝豆には、100gあたり160mgのメチオニンが含まれています。メチオニンは食事から摂取する必要のある必須アミノ酸のひとつです。

メチオニンは、抗酸化作用のあるミネラルのセレンを運ぶはたらきがあります。体内の抗酸化作用を高めて、細胞の老化を抑えるのに役立ちますよ。(※1,12)

枝豆と大豆の栄養価の違いとは?

カロリーたんぱく質量多く含まれる栄養
枝豆118kcal11.5gβ-カロテン・ビタミンB1・葉酸
大豆163kcal14.8gたんぱく質・食物繊維・イソフラボン
(※1,13)
(※いずれも100gあたり、「ゆで」の値です。)
枝豆は熟す前の大豆ですが、枝豆は野菜類、大豆は豆類に分類され、豊富な栄養がそれぞれ異なります。 枝豆はβ-カロテン、ビタミンB1、葉酸が豊富ですが、大豆はたんぱく質、食物繊維、ビタミンEなどが多く含まれています。

また、大豆に豊富とされるイソフラボンは大豆の成熟によって増えるといわれており、枝豆に含まれるイソフラボン量は大豆に比べるととても少ないです。(※2,14)

枝豆とそのほかの豆類・野菜類を比較

カロリーたんぱく質糖質食物繊維ビタミンB1葉酸ビタミンCカリウム亜鉛
枝豆118kcal11.5g4.3g4.6g0.24mg260μg15mg490mg2.5mg1.3mg
そら豆103kcal10.5g12.9g4.0g0.22mg120μg18mg390mg2.1mg1.9mg
グリンピース99kcal8.3g9.9g8.6g0.29mg70μg16mg340mg2.2mg1.2mg
さやえんどう36kcal3.2g3.9g3.1g0.14mg56μg44mg160mg0.8mg0.6mg
(※1)
(※いずれも100gあたり「ゆで」の値です。)
豆類である枝豆、そら豆、グリンピースのカロリーやたんぱく質は同等程度で、野菜類のさやえんどうはもっとも低い値となっています。注目したいのが枝豆の糖質量と食物繊維。豆類と比較すると糖質が低く、食物繊維も多く含んでいることがわかります。

また、葉酸・カリウム、鉄の値もこの4種のなかでもっとも豊富に含まれています。(※1)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ