ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

魅力満載!「舞茸」ってどんなきのこ?

舞茸の生態や栽培方法

まいたけはカワラタケと同じサルノコシカケ科で、この科のキノコで食用として使えるものはまいたけだけです。

まいたけの栽培方法は2つあり、1980年代に原木に種菌を接種して栽培する「原木栽培」が可能になり、市場によく出回るようになりました。1990年代には人工の菌床でキノコを栽培する「菌床栽培」が普及。今ではこの「菌床栽培」によるものが一般的で市場でも多く見られます。

そのため、天然のまいたけは「幻のキノコ」と言われるほど希少で値段も高価です。

舞茸の主な産地と旬

まいたけは全体で4万8523トンもの生産量があります。

生産量とその割合のTOP3は、
1位:新潟県……36,876トン
2位:静岡県……5,365トン
3位:福岡県……3,904トン

となっています。

市場に出ているまいたけはほとんどが人工的に作られる菌床栽培のため、年間を通して流出しています。天然物のまいたけは多くが地元で消費されるので、全国に流通する事はほとんどありません。天然物は9〜10月の短い期間が旬となります。人工のものも比較的9〜10月ごろに多く出回ります。どちらにせよ、まいたけの旬は秋であることがわかります。(※1)

舞茸の栄養価と効能

舞茸の栄養

  1. βグルカン
  2. エルゴステロール
  3. 食物繊維
  4. カリウム
  5. ポリフェノール

βグルカン

まいたけの栄養素でもっとも注目されているのがβグルカンという不溶性食物繊維です。きのこに多く含まれる成分として有名ですが、そのなかでもまいたけの含有量はトップクラス!

βグルカンを摂取することで免疫機能のサポートに繋がります。免疫力が上がるとウイルスや細菌に対する抵抗力が高くなり、アレルギー対策にも役立ちます。ほかの食物繊維と同じように整腸作用も期待できますよ。(※2,3)

エルゴステロール

エルゴステロールは収穫後、天日(紫外線)にあてることでビタミンDに変化します。ビタミンDは、カルシウムの代謝をサポートする作用があり、体内で骨や歯を作る助けとなります。もしビタミンDが不足すると骨がもろくなったり細くなったりするため、健康な身体づくりに欠かせない栄養素のひとつです。(※4.5)
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