放っておくだけ。チーズは「昆布締め」 すると至高のもっちり食感に進化 出汁や煮物に欠かせない、旨みの宝庫「昆布」。昆布を使って食材を巻いた「昆布締め」が、簡単で料亭の味わいとにわかにブームになっています。チーズやこんにゃくなど、どこの家庭にでもある食材を使った、「変わり昆布締め」の作り方をご紹介します。 2019年2月12日 更新 昆布の旨みぎゅっ!「昆布締め」のすゝめ Photo by muccinpurin かつお節や干ししいたけと並び、日本の旨みの代表食材でもある「昆布」。おでんや佃煮など、昆布そのものを楽しむ料理のほかに、古くから日本料理で使われてきたのが「昆布締め」の技法です。 昆布が食材の余分な水分を吸収し、逆に昆布の旨みが食材に浸透して、得も言われぬおいしさに変化します。 今回はどこのご家庭にでもある、チーズを使った昆布締めのレシピをご紹介します。 「チーズの昆布締め」の作り方 ほかの食材でも基本の作り方は一緒です。昆布に巻いて時間を置くだけなので、とてもカンタン! 材料 ・モッツァレラチーズ……1個 ・昆布……1~2枚 作り方 1. 昆布を水で戻します Photo by muccinpurin 昆布をサッと水にくぐらせ、まな板に並べてしんなりとするまで戻します。 水に浸けたままにすると、水分を吸いすぎて昆布締めには向きません。 食材が巻けるくらいの固さになるまで、水分を少しずつ追加しながら戻します。 2. スライスしたチーズを昆布で包みます Photo by muccinpurin チーズは水分をふき取り、5ミリの厚さにスライスし、重ならないように昆布に並べます。 チーズが並びきらない場合、一層目の上に昆布を置き、さらにチーズを重ね、最後に昆布で覆います。 ほかの食材を昆布締めするときも、あらかじめスライスすると味が染みやすくなります。 Photo by muccinpurin 全体をしっかりとラップで包み、冷蔵庫でひと晩寝かせます。 できあがりです! Photo by muccinpurin ちょうど24時間置いたものがこちらです。 昆布をはがすとうっすらと色が付いていて、昆布が水分を吸ったのが見た目にもわかります。 Photo by muccinpurin 上:昆布締め前 下:昆布締め後 昆布締めの前後で比べると、明らかにサイズが小さくなったのがわかりますね。 さっそく試食してみます。 Photo by muccinpurin チーズの昆布締めをスライスし、オリーブオイルと塩をぱらりと振りかけて、シンプルなチーズだけのカプレーゼで試食。 チーズの香りに加え、昆布の磯の香りが漂って、それだけでも食べる前からおいしいのがわかります♪ Photo by muccinpurin 普通のモッツァレラチーズと比べて、かなりもっちりとした食感。昆布が水分を吸っているので、チーズ本来の味わいがぎゅっと濃くなっている印象です。 さらに昆布にもともと含まれる塩分のおかげで、塩はかなり少なめでも充分おいしくいただけます。 元の食材に多少水分があったほうがいいので、チーズのなかではモッツァレラチーズが一番味の変化がわかりそうです。 この記事を報告する 次のページ いつもの食材が激変!昆布締めアレンジ 1 / 2