【イタリアン】七草粥風ハーブリゾット

お粥ではないけれど、イタリア料理の「リゾット」も七草仕様に変身。「市販のハーブミックスを使えば、手軽に南ヨーロッパ風の味ができます。リゾットのポイントは、アツアツのブイヨンを足しながら炊くこと。冷たいブイヨンではだめなのです。ちょっと根気が炒りますが、絶対においしく仕上がります」。
そしてもうひとつ、田中さん流の工夫が。「市販のブイヨンの素を使うときに、香味野菜の皮や茎などを入れて煮たたせると、風味に深みが出ます」。炊き上げたリゾットにフレッシュハーブをあしらったら、ダブルで七草気分に! 朝、お粥を食べそびれたら、ぜひディナーにリゾットを作ってみては?

七草粥風ハーブリゾット

<材料>(4人分)○イタリア米、なければ日本の米 280g ※イタリア米を使う場合は2割ほど日本米を加えても美味 ○オリーブオイル 大さじ3~ ○玉ねぎ 30g(約1/8個) ○白ワイン 80ml ○ドライハーブミックス 大さじ1 1/2 ○水 約1リットル ○市販のチキンブイヨンの素 適量 ○香味野菜(玉ねぎやにんじんの皮、セロリの葉など) 合わせて100g程度 ○ローリエ 1枚 ○バター(食塩不使用) 40g ○パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろす) 30g ○好みの葉野菜 適量
<作り方>
1. 鍋に湯を沸かし、ローリエと香味野菜を加えて15分ほど煮る。チキンブイヨンの素を加えて溶かす。 2. 別鍋にオリーブオイルとみじん切りにした玉ねぎを入れて火にかける。玉ねぎが透き通って香りが立ったら米も入れてさっと炒める。 3. 白ワインを加え、火を強めて軽く煮詰める。米の表面の2cmほど上まで覆うように、1の熱いブイヨンをレードルで注ぎ、ドライハーブミックスも加える。フツフツと静かな沸騰を保つような火加減で、時々木べらで全体を大きく混ぜながら炊く。 4. 水分がなくなったらブイヨンを足す作業を何度か繰り返し、米にわずかに芯が残るくらいになったら火から下ろし、バターとパルミジャーノ・レッジャーノを加えて余熱で混ぜる。 5. 塩味を調えたら温めた器に盛り、好みでハーブや葉野菜(今回はチャービル、ディル、マイクロベビーリーフ)をトッピングする。

今回のおすすめ食材!

<朝岡スパイス>ハーブシーズニング 604円(税込) / 7g
「七草粥風ハーブリゾット」に使ったのがこちらの「ハーブシーズニング」。パセリ、バジル、チャビル、ディルウイド、リーク、オレガノ、タラゴン、ペパーミントのミックスハーブです。今回ご紹介したリゾットにはもちろん、魚料理や肉料理にも大活躍。
お取り扱い:伊勢丹新宿店

田中玉緒さん

大学卒業後、食品関係の商社を経て、フィレンツェへ。帰国後は洋菓子研究家 加藤千恵氏に師事し、西洋菓子全般を学ぶ。その後ミラノでイタリア料理、イタリア菓子、製パンを学び、1994年に東京でイタリア料理の教室「La Cucina Oliva」をスタート。イタリア料理、西洋菓子のほか、台湾料理や和食と、レパートリーは幅広い。
写真:平松唯加子(「エルブ・ド・プロバンス」以外) 料理:田中玉緒 スタイリング:岩崎牧子 文:FOODIE編集部
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