ライター : motomoto

鍋炊きご飯は炊飯器超えのおいしさ!

停電したり炊飯器が壊れたり、そもそも炊飯器がないとき、お米を炊くのに便利なのがお鍋です。お鍋でお米を炊く方法を覚えておくと、いざというときに重宝します。しかも、お鍋で炊くと炊飯器よりもおいしいのです。 では、なぜお鍋で炊くお米がおいしいのでしょうか。お米をおいしいと感じるのはアミラーゼという酵素が、でんぷんを分解し旨み&甘み成分をつくり出しているからです。 お米をお湯で研ぐと米粒の温度が上がり、アミラーゼが働き始めお米のデンプンが糖化します。糖はすすぐと水と一緒に甘味が流れ落ち、甘味が少なめのご飯に炊き上がるケースがあるので、すすぎ方にも注意が必要です。

おいしさ以外も魅力がいっぱい

お鍋でお米を炊く魅力は、おいしさだけではありません。お鍋で炊くお米の最大のメリットはスピーディーなことです。 お鍋の種類で少し時間差はありますが、早いタイプなら圧力がかかってから3分ほどで炊けるものもあります。蒸らし時間を入れても炊き始めてから30分程度あれば十分です。 また圧力鍋の中には、浸水時間が不要なタイプもあります。速くておいしいご飯が炊けるのは、忙しい人にとっては大きな魅力と言えるでしょう。さらにお鍋は炊飯器に比べて収納スペースをとらないというメリットもあります。

ご飯を炊くのに適したお鍋は?

土鍋

お米を炊くのに適したお鍋のひとつが土鍋です。では土鍋でご飯を炊くメリットな何なのでしょう。何より嬉しいポイントのひとつが、おこげができることです。 炊き方はかんたんで、沸騰するまでは中火でOK。沸騰したら弱火にして約15分ほど加熱します。その後でフタを開け炊けているかを見ながら仕上げていきましょう。最後は火からおろして10分くらい蒸らして完成です。 このようにして炊けば、お米が完全に糊化し甘くて粘りのあるふっくらご飯に仕上がります。ポイントさえおさえておけば、土鍋以外でも応用可能です。

ホーロー鍋

ホーロー鍋とは、ステンレス・鉄・アルミ二ウムといった金属でつくられたお鍋に、ガラス質の釉薬(ゆうやく)をかけて高温で焼きつけたものです。具体的な例をあげると、ストウブやル・クルーゼがあります。 お米を炊く以外にカレーや煮込み料理、スープなどをつくれるのが魅力のひとつです。ホーロー鍋の種類にもよりますが、お米の炊き方は浸水後に強火にかけて、沸騰したら弱火にして5分ほど加熱しましょう。次に火からおろして20分くらい蒸らしたら完成です。 種類によっては一合から炊けるホーロー鍋もあります。かわいらしいデザインのものが多く料理することが楽しくなる点も魅力と言えるでしょう。仕上がりはお米の粒が立って粘りがあり、やわらかな炊き上がりです。

文化鍋

土鍋を持っていない人は、炊飯用の文化鍋を使用して炊く方法があります。文化鍋は文化釜とも呼ばれており、アルミニウム合金を鋳造してつくられた深鍋です。 土鍋に比べて軽いうえ、少ない分量のお米でもおいしく炊き上がります。またフタがお鍋のフチより2cmから3cmくらい低い位置にのるように、段があるのが特徴です。 文化鍋でお米を炊く方法は、お米に分量の一割増しくらいの水を加えてからフタをします。次に火加減は強火で加熱し、沸騰してきたら中火にしましょう。 4分から5分ほど加熱したら弱火で15分くらい炊き、火を止めて10分から15分くらい蒸らして完成です。最初の火加減を強火で炊くのが、ふっくらと甘味のあるご飯になる秘訣と言えるでしょう。

初めてでも大丈夫!お鍋を使ったご飯の炊き方

では具体的に、お鍋でお米を炊く方法について一緒にみていきましょう。お鍋の種類はテフロン加工・金属製・セラミック製など、材質は問いませんが、フタがピタっと閉まるタイプを使用するようにしてくださいね。

編集部のおすすめ