カリッとふわふわ食感の焼きたて「フィナンシェ」が完成!

●祐梨子 「全部焼けました~! バターとカカオの濃厚な香りがすごいっ! 早く食べたい!」 ●先生 「昨日焼いてすでにしっとりとしたフィナンシェも用意してありますよ。さっそく、食べ比べてみましょう!」
●祐梨子 「はい! 先生に教わったポイントを守るだけで、ワンランク上のフィナンシェが作れました♪ まずは、ベーキングパウダー入りのインゴット型で焼いた、焼きたてのフィナンシェからいただきまーす!」 ●祐梨子 「わ~! 表面がカリカリ! 生地の口当たりが軽くて、ふわっと消えていく~! この食感のメリハリは、初体験です♪」
●先生 「そうなんです! この食感の差は、焼きたてでないと味わえないのよ♪ 次は、ベーキングパウダーの入っていないインゴット型で焼いたプレーン味を食べてみましょう!」 ●祐梨子 「あ! 生地がキメ細やかでぎゅっと詰まっているみたい。食べごたえがありますね~。ベーキングパウダーが入っているかいないかで、こんなにも食感が違うとは、びっくり!」 ●先生 「では、ベーキングパウダー入りのマドレーヌ型(シェル型)はどうかしら?」
●祐梨子 「インゴット型に比べて、マドレーヌ型(シェル型)は角が丸みを帯びているからか、カリッとした縁の感触が、どこをかじっても均等でバランスがよく感じます♪ また、インゴット型よりも厚みがでるから、よりふんわりとしているような……」 ●先生 「そうなの。実は私は、焼きたての表面のカリッと感と、ふんわりとした中の生地との対比が一番感じられる、マドレーヌ型(シェル型)が好みなんですよ♪」
●祐梨子 「そうだったのですね! わたしもマドレーヌ型(シェル型)がおいしいと思いました。型を変えるだけでこんなに食感が変わるなんて、本当に楽しい~!」 ●先生 「いろいろなパターンで焼いてみると、自分好みのフィナンシェが見つかりますよ♪ それも手作りの特権ですね。1日おいたフィナンシェも食べてみましょう!」
●祐梨子 「一晩経つと、しっとりした、食べ慣れたフィナンシェの食感です。1日おいたものもマドレーヌ型(シェル型)の方が、口当たりもカカオの風味も軽やかに感じます! 実際に食べ比べをしてわかりました、焼きたての食感は最高ですね! 夫にも焼きたてを食べさせてあげたくなっちゃった♪」 ●先生 「本当に仲良しね♪ 焼きたてがオススメですが、密閉容器にいれて保存すれば2~3日は日持ちします。フィナンシェはくっつきやすいので、個包装がオススメですよ」
●祐梨子 「ちょっとした手土産やプレゼントにもぴったりですね♪ プレゼントといえば! クリスマスの季節が近づいてきましたね。昨年のロールケーキは大成功だったので、今年も夫の喜ぶクリスマススイーツを何か手作りできたらなぁ…」 ●先生 「そうね! 次回のレッスンは、クリスマスの定番スイーツを作りましょう。とっておきのレシピを伝授しますよ」
●祐梨子 「わ~い! 次回のレッスンも楽しみ! よろしくお願いします♪」 取材・文/植木祐梨子、写真/岡本寿 (※1)『たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン』 河出書房新社:2018/4/19発売
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