
ライター : aaaharp
紅茶が好き。ライターとして、食だけでなくあらゆる分野のメディアで執筆しています。あちこちにアンテナを張っているので、暮らしに役立つ情報やトレンドをどんどんお届けしていきます。
お茶の出し方の流れ
お茶を淹れる
「お茶を淹れるくらい簡単!」と思われるかもしれませんが、こと「おもてなし」を重視する来客マナーではさまざまな注意点があります。
ただお茶を淹れればいいというわけではなく、どんな茶葉を使うか、どの程度の温度で淹れるか、茶器はどうするかなども重要。
たとえば、大切な来客に番茶を出す、というのは憚られますよね。そうすると使う茶葉は煎茶。適温は70℃から90℃程度です。急須にお湯を注ぐ前に温度管理をしておく必要がありますね。
お茶を湯飲みに注ぐ際、あまりなみなみと注ぐのはよくありません。7分目くらいに留めましょう。あまりたっぷり注ぐと熱くて持てないことがあります。
お茶セットには茶托がありますが、最初から茶碗を茶托にのせて出すのはNGです。お茶は茶碗に注いでおいてもいいですが、茶托は別に重ねてお盆に置きましょう。
入室、茶碗と茶托のセット
来客中なので、まずはノックしてから入室します。このときしっかりと声をかけましょう。
そこからすぐお茶を出すのではなく、一度サイドテーブルなどにお盆を置き、茶碗と茶托をセットします。サイドテーブルがない場合がありますが、その際はテーブルの下座の角を利用して作業台がわりにします。無理に手で抱えて作業してしまうとお茶をこぼしかねません。
お盆を置いたら、茶碗の底を布巾でふき、茶托にセットします。
お茶を出す
お茶を出す際は相手の右後方にまわり、両手で茶托を持って出すとていねいです。「どうぞ」など声をかけると印象がよくなります。ただ、声をかけるかどうかはその場の雰囲気をつかむことが大事。大事な話の最中であれば無言でOKです。
お茶を出す際、部屋が狭くてお客様の後方に回り込めないことがあります。その場合、「前から失礼します」と一言添えて前から出しましょう。
お茶を出し終わったら、お盆を持って一例して退室します。
大人数にお茶出しするときのマナー
お茶出しの順番
来客がひとりの場合はその人に出すことだけを考えていればいいですが、人数が増えると誰からお茶を出すかも考えなければなりません。
お茶を出す順番は上座から。自社の社員など、知っている人であれば席順関係なく、役職が高い、上の立場の人からお茶を出します。上座、下座はわかりにくいですが、入り口から一番遠い席が一番、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
4人席でふたりずつ向かい合う部屋であれば、左奥、左手前、右奥、右手前の順番で出します。もっと人数が多くなると、向かい合った席の、左側中央がいちばん上の立場の人であることが多いです。
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