ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

基本のお茶出しの流れ

お茶を入れる

お茶がすぐに冷めないよう、茶碗に湯を入れて温めておきます。湯をわかし、茶葉に合わせて温度を調製したら、急須に茶葉と湯を入れてください。蓋をして1分ほど蒸らし、その間に茶碗の湯を流します。濃さや量が均等になるよう、人数分の茶碗にお茶を注ぎましょう。

茶葉を湯に浸ける時間は、お好みでOK。薄めの味なら30秒ほど、濃い目の味なら1分以上浸けてくださいね。

お盆に茶碗と茶托をのせて運ぶ

お盆を用意し、人数分の茶碗をのせ、茶托を別で重ね置きます。きれいなふきんも一緒にのせておくと便利です。

運ぶときは片手を広げてお盆の底を支え、もう片方の手をお盆に添えると安定しますよ。茶碗が多い場合は不安定なので、お盆の手前に置くと安定しやすいでしょう。

ノックをして入室する

お盆が傾かないようにドアの前まで運び、背筋をのばしてドアをノックします。「失礼します」と声をかけ、軽く会釈をして入室しましょう。サイドテーブルまたは机の端にお盆を置いて、きれいなふきんで茶碗の底を拭ってから、茶碗と茶托をセットします。スペースがなければ、お盆の上でおこないましょう。

お茶を出す

お客様が複数の場合は、お客様のなかで目上の方や上座に座っている方からお茶を出します。お客様の後方右手前側に回り込んで、「失礼します」と声をかけてから出しましょう。茶碗に絵柄がある場合はお客様に正面が見えるようにし、両手を添えて丁寧に出します。

狭くてお客様の後方に回れない場合は、「前から失礼いたします」と声をかけてお茶すればOK。また書類が広げてありお茶を置く場所がない場合は、「失礼いたします」と声をかけてお客様にスペースをあけてもらうとよいでしょう。

挨拶をして退出する

お茶出しが終わったら、お盆を左脇にかかえてドアの前に立ちます。全体に向かって会釈をし、ドアを開けて体が室外に出たら、もう一度部屋内を見て会釈をし、ドアを静かに締めましょう。足音を立てないように、静かに退出します。
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