ライター : ☆ゴン

日本を代表するハーブ「紫蘇」とは

紫蘇は中国から日本へ伝わった植物で、奈良時代から栽培されるようになったといわれます。どこにでも自生する草丈1m足らずの植物で、たくさんの葉が生い茂り、収穫しても次々と葉が生えてくる繁殖力の強さが有名です。 緑か紫色の葉はやわらかく爽やかな香りがあり、昔は薬草として利用されていましたが、いまでは薬味や香味、お刺身のつまとして利用されます。

紫蘇の名前の由来は?

昔の中国の医師が、当時は死亡することが多かった食中毒患者の治療に、紫色の赤紫蘇の葉をすりつぶしたものを薬として与えたところ、回復する者が続出したとの伝説があったそうです。 そのことから蘇り(よみがえり)の薬草として、紫蘇と名付けられて世に広まったと一般的にいわれています。

大葉と紫蘇は違うの?

「大葉」とは青紫蘇の別称で、同じものなんです。昔の市場では発芽して本葉が1、2枚しかない芽紫蘇も販売していたため、区別するために大きな葉を持つ青紫蘇に大葉という名称をつけて販売されてきました。 また紫蘇には赤やちりめんなどいろんな種類があるため、縮れていない普通の青紫蘇を大葉と呼んで、ほかの種類と区別しているんだそうです。

たくさんの種類がある紫蘇の代表種

青紫蘇

大葉と呼ばれる紫蘇を代表する品種で、一般的に紫蘇といえばこの青紫蘇を指します。葉の縁がのこぎりの歯状で、青々とした緑色が特徴です。 同種であるエゴマと混同されがちですが、エゴマには紫蘇のような芳香がありませんので区別できます。薬味やお刺身のつまのほかに、天ぷらにしてもおいしいですね♪

赤紫蘇

葉が赤紫色をしているためわかりやすい品種で、梅干しの色づけ用に一緒に漬け込まれる、ちりめん紫蘇や縮れていない赤紫蘇が一般的です。 6月から7月にかけての梅の時期にしか出回らない貴重な紫蘇で、梅干し以外に赤い紫蘇ジュースにしたり、エキスを搾った葉を乾燥させてふりかけにしたり、お漬物などに利用されます。

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